今週のFOMCとイエレン発言に要注意!
先週金曜日のドル円は、120.640円で取引を開始しました。東京市場においては、日経平均株価が170円超安からプラス圏に浮上すると、これに釣られ120.96円近辺まで上昇しました。買い一巡後は、徐々に上げ幅を縮小する展開となりました。欧米市場では、時間外のNYダウ先物やナイト・セッションの日経平均先物、欧州株が下落したことでリスク回避のドル売りが先行し一時120.36円近辺まで値を下げました。対欧州通貨でドル高が進むにつれて120.82円近辺まで持ち直しましたが、対ユーロで一転してドル売りが優勢となった影響などから120.40円台まで再び下落しました。その後は、発表された米経済指標が強弱入り混じる内容だった事で、相場への影響は限定的となり120.60円を挟んだ値動きとなりました。前日比では0.114円安い120.559円で取引を終えました。
≪2015年09月11日クローズ時点≫
ドル・円 :「ブル」 売り35% 買い65%
ユーロ・円 :「ベア」 売り70% 買い30%
英ポンド・円 :「ブル」 売り36% 買い64%
豪ドル・円 :「ブル」 売り26% 買い74%
NZドル・円 :「ブル」 売り15% 買い85%
ユーロ・ドル :「ベア」 売り68% 買い32%
【今日の主な経済指標】
13:30 JPY 第三次産業活動指数[前月比] 7月
13:30 JPY 鉱工業生産・確報値[前月比] 7月
16:15 CHF 生産者輸入価格[前月比] 8月
16:15 CHF 実質小売売上高[前年同月比] 7月
18:00 EUR 鉱工業生産[前月比] 7月
- 今日のトレードポイント -
今週特に注目される経済指標は、18日の米連邦公開市場委員会(FOMC)とイエレン米連邦準備理事会(FRB)議長の定例記者会見です。中国株の下落を契機とした世界的な株安を受け米の利上げ時期が後ずれするのではとの見方がある一方で、8月米雇用統計では失業率が約7年半ぶりの水準まで低下し、非農業部門雇用者数も前回・前々回分の上方修正から9月の利上げの可能性を残す形となり、米の利上げ時期が織り込めない状況下にあります。このような状況では、FOMCやイエレン発言の前後では相場が乱高下する可能性が予想されます。また、日本では追加緩和の観測が浮上しており17日の黒田東彦日銀総裁の発言の前後には注意が必要です。
[今日の予想レンジ]
ドル・円 119.90-121.40
ユーロ・円 135.60-137.90
ポンド・円 185.00-188.00