FXレポート

大幅な株安でドル円は弱含む展開か! 

昨日のドル円は、東京市場で日経平均株価が260円近い下落となったほか、時間外のダウ先物も下落したことが重しとなり121円台を割れて推移しました。その後は、日経平均株価がやや下げ渋ったこともあり下値は限定的となりました。午後では、再び日経平均株価が下げ幅を広げ、720円超安と大幅な急落につれてドル売りが再開し120.50円近辺まで下値を切り下げました。欧州市場では、欧州株価が軟調に推移したことでリスク回避の動きが一段と強まり120円台を割り込み一時119.70円近辺まで下げ足を速めました。その後は、相場の急落の反動でドルの買い戻しとなり119.90円近辺まで反発しました。NY市場では、時間外のダウ先物やナイト・セッションの日経平均先物が再び下落したことで円買い・ドル売りがじわりと強まったほか、米長期金利が低下幅を広げたことも相場の重しになり119.60円近辺まで値を下げました。注目された米8月ISM製造業景気指数は、51.1と予想を下回る弱い結果となったことも重しとなりました。またローゼングレン米ボストン連銀総裁が「世界経済の減速が米雇用見通しを暗くする可能性」などと述べたことで全般ドルを売る地合いとなり、前日比では1.751安い119.487円で取引を終えました。

≪2015年09月01日クローズ時点≫
ドル・円   :「ブル」 売り27% 買い73%
ユーロ・円  :「ベア」 売り51% 買い49%
英ポンド・円 :「ブル」 売り21%  買い79%
豪ドル・円  :「ブル」 売り 8%  買い92%
NZドル・円  :「ブル」 売り10% 買い90%
ユーロ・ドル :「ベア」 売り61% 買い39%

【今日の主な経済指標】
10:30 AUD 四半期国内総生産(GDP)[前期比] 4-6月期
17:30 GBP 建設業購買担当者景気指数(PMI) 8月
18:00 EUR 卸売物価指数(PPI)[前月比] 7月
20:00 USD MBA住宅ローン申請指数[前週比]
21:15 USD ADP雇用統計[前月比] 8月
21:30 USD 四半期非農業部門労働生産性・改定値[前期比] 4-6月期
23:00 USD 製造業新規受注[前月比] 7月
 3:00 USD 米地区連銀経済報告(ベージュブック)

- 今日のトレードポイント -
ドル円は、昨日の8月米ISM製造業景気指数が2年3カ月ぶりの低水準となったことや、日米の大幅な株安を受けて、全般的にドル売りが進む展開となりました。また米ボストン地区連銀のローゼングレン総裁は、「利上げ開始時期にかかわらず、連邦準備理事会(FRB)はおそらく金利を緩やかなペースでしか引き上げない」との見方を示したことで、利上げ開始時期が大きくずれ込む可能性もありドルの重しとなっています。本日は、金曜日に米雇用統計を前に、米ADP雇用統計や製造業新規受注、そして米地区連銀経済報告(ベージュブック)が控えており、その内容が注目されます。もし米国経済について概ね強気の見通しを示す内容が確認できれば、早期利上げ期待の高まりでドル高要因となるかもしれません。引き続き株価の動向もながめ下値に注意しつつ取引に臨みたいところです。

[今日の予想レンジ]
ドル・円    119.00-122.00
ユーロ・円 134.00-137.00
ポンド・円 182.00-186.00

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