FXレポート

世界的な株安を受けドル売り圧力強まる!

先週金曜日のドル円は、123.479円で取引を開始した後、東京市場ではアジアの株式相場が軒並み下落したことを背景に、投資家がリスク回避姿勢を強め円買い・ドル売りの流れとなりました。市場では「海外勢の売りが目立った」との声が聞かれるなか、ストップロスを誘発し一時122.81円近辺と7月13日以来の安値まで下落しました。欧州市場では、123円を挟んだもみ合いが継続していましたが、一時230円高まで上昇していたナイトセッションの日経平均先物が失速するにつれてドル売りが強まり122.48値近辺まで下押しました。NY市場では、NYダウが380ドル近く下落したほか、日経平均先物も420円下げるなど株価下落とともに下げ幅を拡大する展開となりました。米10年債利回りの低下も売りを促し、一時121.821円と7月10日以来の安値まで売り込まれました。売り一巡後は、ブラード米セントルイス連銀総裁が「世界経済の見通しや中国に関して市場より楽観的」「米成長見通しは比較的良好」などと述べたことがドル買いへとつながったほか、NYダウの下落や米長期金利の低下が一服したことも支えとなり122.30円台まで下値を切り上げました。引けにかけては121.15円を挟んだ値動きとなり、前日比では1.305安い122.061円で取引を終えました。

≪2015年08月21日クローズ時点≫
ドル・円   :「ブル」 売り24% 買い76%
ユーロ・円  :「ベア」 売り74% 買い26%
英ポンド・円 :「ブル」 売り33%  買い67%
豪ドル・円  :「ブル」 売り10%  買い90%
NZドル・円  :「ブル」 売り 8% 買い92%
ユーロ・ドル :「ベア」 売り74% 買い26%

【今日の主な経済指標】
14:00 SGD 消費者物価指数(CPI)[前年比] 7月
14:00 JPY 景気先行指数(CI)・改定値 6月
14:00 JPY 景気一致指数(CI)・改定値 6月

- 今日のトレードポイント -
先週は中国の景気減速懸念などを背景に世界的な株価の下落が進みドル円は121台に突入する場面も見られました。今週のドル円ですが、NYダウや日経平均株価の自律反発に伴うドル買いへ期待する声もありますが、中国株の下落が止まらなければ株式市場の自律反発には期待が持てません。今週さらに中国株が下落すると再び世界的な株安を招きさらに原油価格も下落すれば米10年債利回りの低下圧力が強まりドルが売られる懸念があります。以上のことから今週のドル円は上値の重い展開が予想されますが、中国株の下落が止まれば株式市場の上昇に伴いドルが買い戻されることも考えられるため、下値は7月10日の安値121.27円近辺、上値は8月20日の高値124.15円近辺での推移が予想されます。

[今日の予想レンジ]
ドル・円    121.70-122.80
ユーロ・円 138.00-139.50
ポンド・円 190.00-194.00

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