FXレポート

中国経済懸念よりドル買い強まる!

昨日のドル円は、東京市場で中国人民銀行が対ドルでの人民元基準値を大幅に引き下げたことを受けて124.88円近辺まで上昇しました。しかし、ドル買いが一巡すると中国経済の先行き懸念の高まりから一転して資源国通貨を中心に売りが強まるとドル円も連れて124.65円近辺まで反落しました。欧州勢が参入するとショートカバー中心の取引となり一時125.05円近辺まで上昇。NY市場では、NYダウが寄り付きから大幅に下落したほか、米長期金利が低下するなどドル安材料が散見されたものの、資源国通貨の売りがドルへの買い圧力を高めたことで125.10-20円近辺を堅調に推移し前日比では0.515円高い125.129円で取引を終えました。

≪2015年08月11日クローズ時点≫
ドル・円    :「ベア」 売り51% 買い49%
ユーロ・円  :「ベア」 売り74% 買い26%
英ポンド・円 :「ベア」 売り54%  買い46%
豪ドル・円  :「ブル」 売り9%    買い91%
NZドル・円 :「ブル」 売り8%   買い92%
ユーロ・ドル :「ベア」 売り63% 買い37%

【今日の主な経済指標】
08:50 JPY  国内企業物価指数[前年同月比] 7月
08:50 JPY  国内企業物価指数[前月比] 7月
08:50 JPY  日銀・金融政策決定会合議事要旨
13:30 JPY  第三次産業活動指数[前月比] 6月
13:30 JPY  鉱工業生産・確報値[前月比] 6月
15:45 FRF  経常収支 6月
17:30 GBP 失業率(ILO方式) 6月
17:30 GBP 失業率 7月
17:30 GBP 失業保険申請件数 7月
18:00 EUR 鉱工業生産[前月比] 6月
20:00 USD MBA住宅ローン申請指数[前週比]
27:00 USD 月次財政収支 7月

- 今日のトレードポイント -
ドル円は、最近のレジスタンスとして意識されてきた125円台に乗せたものの、上値を試すには買い材料が乏しいとの見方から上値は限定的になりそうです。また、本日は特に材料になりそうな経済指標が見当たらないことから、株式市場や主要通貨の値動き動向をみながらの取引となりそうです。もっとも、下値は日米の金融政策の方向性の違いによるドル買い円売りが期待できるため、前日同様に124円が目途となります。なお、現在125円台で黒田日銀総裁の発言から意識されていた「黒田ライン」を超えていることから、本邦関係者の円安けん制の発言等には警戒を高めておきたいです。

[今日の予想レンジ]
ドル・円      124.00-126.00
ユーロ・円 136.50-139.00
ポンド・円  192.00-196.00

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