FXレポート

株安・長期金利低下でドル円弱含む!

先週金曜日のドル円は、東京市場で日経平均株価が一時100円超安と軟調に推移しましたが、日銀金融政策決定会合の結果公表を控えて様子見ムードが強まっていたため、124.70円前後で方向感が出ませんでした。午後では、日銀が金融政策の現状維持を発表し、日経平均株価もプラス圏に持ち直したことで若干ドル買いが強まり124.80円近辺まで値を切り上げました。欧州市場では、7月米雇用統計を前に積極的な売買は手控えられ狭いレンジが続きました。NY市場では、注目された7月米雇用統計で、非農業部門雇用者数が前月比21万5000人増と予想の前月比22万5000人増を下回り一時124.30円近辺まで急落しました。ただ、過去2カ月分の雇用者数が上方修正されたほか、FOMCが雇用の正常化と見る20万人超の雇用が確認されたことで、9月米利上げの可能性が意識され買戻しが加速し一時125円台の高値を付けました。買い一巡後は、NYダウの6日続落となったほか、米長期金利の低下などをながめ徐々に利益確定の売りに押され、124.20円近辺まで下落しました。引けにかけては、取引材料難からもみ合いが続き、前日比では0.509円低い124.215円で取引を終えました。

≪2015年08月7日クローズ時点≫
ドル・円    :「ブル」 売り37% 買い63%
ユーロ・円  :「ベア」 売り64% 買い36%
英ポンド・円 :「ブル」 売り32%  買い68%
豪ドル・円  :「ブル」 売り30%  買い70%
NZドル・円   :「ブル」 売り11% 買い89%
ユーロ・ドル :「ベア」 売り56% 買い44%

【今日の主な経済指標】
08:50   JPY  国際収支・貿易収支 6月
23:00 USD 米労働市場情勢指数(LMCI) 7月

- 今日のトレードポイント -
先週金曜日の7月米雇用統計では、非農業部門雇用者数が市場予想を下回ったものの底堅い内容だったほか、失業率も5.3%と低水準を維持しています。もうひとつ注目されていた平均時給については、予想通りとなったことで、雇用市場の堅調なペースは確認できたものの、賃金の伸びが確認できませんでした。そのため、米長期債利回りが低下し、利益確定の売りに押され124円前半での推移となっています。7月米雇用統計の結果は、9月利上げへの決定的な材料とはならなかったものの、利上げへの期待は依然高まっており、しばらくドルの堅調な地合いが続くかもしれません。

[今日の予想レンジ]
ドル・円     122.00-125.00
ユーロ・円 134.50-137.50
ポンド・円  192.00-196.00

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