本日は米雇用統計に注目!
昨日のドル円は、東京市場で日経平均株価の180円超高を支えに底堅く推移しました。ただ午後では、日経平均株価が伸び悩んだほか、金曜日の7月米雇用統計を前に様子見ムードが強まり124.75円前後で総じて方向感がありませんでした。欧州市場では、ナイト・セッションの日経平均先物の上昇を支えにユーロドル中心にドル買い圧力が強まり124.90円近辺まで値を切り上げました。NY市場では、米労働省が発表した前週分の新規失業保険申請件数が27万件と予想の27万2000件程度より好結果となったことで、円売り・ドル買いの動きが強まりました。ただ、125円手前では、ポジション調整の売りも多く伸び悩みました。またNYダウは、一時170ドル超安となったほか、米長期金利の低下もドル売りを誘い124.60円近辺まで値を下げました。引けにかけては、NYダウが下げ幅を縮小したことで、若干買戻しの動きが強まり、前日比では0.152円低い124.724円で取引を終えました。
≪2015年08月6日クローズ時点≫
ドル・円 :「ブル」 売り45% 買い55%
ユーロ・円 :「ベア」 売り67% 買い33%
英ポンド・円 :「ブル」 売り40% 買い60%
豪ドル・円 :「ブル」 売り21% 買い79%
NZドル・円 :「ブル」 売り11% 買い89%
ユーロ・ドル :「ベア」 売り55% 買い45%
【今日の主な経済指標】
10:30 AUD 住宅ローン件数[前月比] 6月
14:45 CHF 失業率 7月
15:00 DEM 鉱工業生産[前月比] 6月
15:00 DEM 貿易収支 6月
15:00 DEM 経常収支 6月
15:30 JPY 黒田東彦日銀総裁、定例記者会見
15:45 FRF 財政収支 6月
15:45 FRF 貿易収支 6月
15:45 FRF 鉱工業生産指数[前月比] 6月
17:30 GBP 貿易収支 6月
21:30 CAD 住宅建設許可件数[前月比] 6月
21:30 CAD 新規雇用者数 7月
21:30 CAD 失業率 7月
21:30 USD 非農業部門雇用者数変化[前月比] 7月
21:30 USD 失業率 7月
- 今日のトレードポイント -
ドル円は、昨日の米新規失業保険週間申請件数が予想より好結果となったことで、労働市場の底堅さを確認する形となりました。前回の連邦公開市場委員会(FOMC)の声明では、利上げ判断の重要な要素になる労働市場に関して「堅調な労働者数の増加」「失業率の低下」を指摘しており、「もう一段の改善」を確認できる必要があると見解を示しているため、本日の米雇用統計の結果次第では年内利上げのタイミングが大きく左右されそうです。ドル円は、指標が著しく悪化しない限り利上げを織り込んで当面底堅く推移する可能性がありますが、一方で米国株式が利上げ警戒感から5日続落となるなど上値の重しとなっているため、下値への警戒をしつつ、ドルの買い場を見極めたいところです。
[今日の予想レンジ]
ドル・円 122.00-125.00
ユーロ・円 134.50-137.50
ポンド・円 192.00-196.00