ドル円は小幅なレンジでもみ合い。本日のFOMCに注目!
昨日のドル円は、東京市場で、日経平均株価が一時250円超安となったことを嫌気して、リスクオフの円買い・ドル売りが強まり、123.10円近辺まで値を下げました。売り一巡後は、一時5%超下落していた上海総合指数がプラス圏に浮上したほか、日経平均株価も下げ幅を縮小したことでリスクオフが後退し、123.50円近辺まで持ち直しました。欧州市場では、ドル買い地合いが強まり、123.70円近辺までじわりと値を切り上げました。また米長期金利の上昇や対ユーロでのドル買いの流れが強まりドル円は123.60円近辺で底堅く推移しました。NY市場では、7月米消費者信頼感指数が予想を下回ったことが嫌気されドル売りが加速しましたが、同時に発表された7月リッチモンド連銀製造業景気指数は予想を上回る好結果となったことで一方的に売りが進む展開にならず強弱含む動きとなりました。株式市場では、NYダウが180ドル超高となるなど堅調に推移したものの、目立った動きはなく123.60円を挟んでもみ合いが続きました。引けにかけては、新規材料難から小幅に推移し、前日比では0.309円高い123.552円で取引を終えました。
≪2015年07月28日クローズ時点≫
ドル・円 :「ブル」 売り33% 買い67%
ユーロ・円 :「ベア」 売り68% 買い32%
英ポンド・円 :「ブル」 売り44% 買い56%
豪ドル・円 :「ブル」 売り13% 買い87%
NZドル・円 :「ブル」 売り16% 買い84%
ユーロ・ドル :「ベア」 売り62% 買い38%
【今日の主な経済指標】
20:00 USD MBA住宅ローン申請指数[前週比]
23:00 USD 住宅販売保留指数[前月比] 6月
03:00 USD 米連邦公開市場委員会(FOMC)、終了後政策金利発表
- 今日のトレードポイント -
昨日は、NYダウがプラス圏で取引を終えたものの、全体的には株式相場や商品価格の下落を受けた世界的な経済不安への懸念から上値は重くなっています。本日は、米連邦公開市場委員会(FOMC)を控えておりますが、一部では、株式相場やコモディティ価格の下落を背景に9月の利上げ開始は後退しているとの見方もあります。イエレン連邦準備制度理事会(FRB)議長は今月、利上げの決定はこの先数カ月間のデータ次第だとの見解を示しておりますが、もしハト派的な発言から年内の利上げ観測が後退すれば一気にドル売りが加速するかもしれません。
[今日の予想レンジ]
ドル・円 122.00-124.50
ユーロ・円 134.50-137.50
ポンド・円 191.00-194.00