FXレポート

NYダウが3日続落でドル上値重い!

昨日のドル円は、東京市場では、日経平均株価が110円超の上昇となったことで円売り・ドル買い地合いとなり124.10円近辺で推移しました。またギリシャ議会が金融支援の条件である改革法案を可決したことで全般ユーロ買いが先行し、リスクオンの流れが強まりドル円は底堅く推移しました。午後では、株価が底堅く推移したものの、取引材料難から徐々値を切り下げ123.85円近辺まで下落しました。欧州市場では、対NZドルに対して、ドル売りが加速しドル円も一時123.70円近辺まで下値を広げました。売り一巡後は、6月英小売売上高指数が予想より悪い結果となり、対ポンドでドル買いが強まり123.80円近辺まで戻したものの、戻りは鈍い動きとなりました。NY市場では、注目された米新規失業保険申請件数や米景気先行指標総合指数がともに好結果となったことで、米10年債利回りが上昇しドル円は一時124.15円近辺まで上昇しました。買い一巡後は、NYダウが100ドル超の下落となったほか、米10年債利回りがマイナス圏になったことでドル売り圧力が強まり123.80円近辺まで反落しました。引けにかけては、原油先物相場の下落や軟調なNYダウを嫌気したリスク回避のドル売りに押され、前日比では0.098円安い123.863円で取引を終えました。

≪2015年07月23日クローズ時点≫
ドル・円    :「ブル」 売り38% 買い62%
ユーロ・円  :「ベア」 売り67% 買い33%
英ポンド・円 :「ブル」 売り32%  買い68%
豪ドル・円  :「ブル」 売り17%  買い83%
NZドル・円  :「ブル」 売り13% 買い87%
ユーロ・ドル :「ベア」 売り58% 買い42%

【今日の主な経済指標】
16:30 DEM 製造業購買担当者景気指数(PMI、速報値)
16:30 DEM サービス部門購買担当者景気指数(PMI、速報値) 7月
17:00 EUR 製造業購買担当者景気指数(PMI、速報値)
17:00 EUR サービス部門購買担当者景気指数(PMI、速報値) 7月
23:00 USD 新築住宅販売件数[前月比] 6月

- 今日のトレードポイント -
ドル円は、強い米雇用指標を手掛かりに一時124円台に乗せたものの、原油先物相場の下落や軟調なNYダウを嫌気したリスク回避のドル売りに押され、124円を割って推移しています。また国際通貨基金(IMF)は、米連邦準備理事会(FRB)が利上げを行い、ドルが一段と上昇すれば、他国との金融政策の方向性のずれが拡大し悪影響が及ぶ可能性を示唆しましたことも重しとなりました。ただ、昨日の米新規失業保険申請件数は、1973年11月以来の低水準を記録し、米国の雇用市場が底堅く推移していることから、年内の利上げの期待が高まり底堅く推移するかもしれません。
本日は、米新築住宅販売件数やドイツ、ユーロのPMI速報値が控えておりますが、目先コモディティ安・株安等の動きにも注視して取引に臨みたいところです。

[今日の予想レンジ]
ドル・円     123.50-125.00
ユーロ・円 134.50-137.50
ポンド・円  191.00-196.00

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