FXレポート

米国経済指標の弱い結果を受けドル円弱含む!

昨日のドル円は、東京市場の午前において、日経平均株価の堅調な推移をながめ一時125円台まで上昇しました。ただ、125円では利益確定などのポジション調整の動きが強く124.80円近辺まで反落しました。その後日経平均株価が一時マイナスに転じたことも重しとなり、ドル円は124.70円近辺で一進一退の動きとなりました。午後になり、日経平均株価がマイナス幅を広げたほか、豪準備銀行(RBA)は政策金利を現行の2.00%に据え置くことを決め、追加緩和を示唆する内容がなかったため、対豪ドルを中心に米ドル売りが強まった影響でドル円もじわりと値を下げました。欧州市場では、ドル売りが一服し、5月独雇用統計で失業者数が予想より弱かったことで対ユーロでドル買いとなり、ドル円は124.60円近辺で推移しました。その後も5月ユーロ圏消費者物価指数で強い結果となったことや、「ギリシャの国際債権団は同国政府が提示する案に合意するだろう」との一部報道から、ギリシャ債務問題への懸念が後退しユーロ買い・ドル売りが優勢となりました。NY市場では、4月米製造業新規受注が予想を下回る結果が伝わると、一気にドル売りで反応し一時123円台まで値を下げました。引けにかけては、NYダウがマイナス圏からプラスに浮上し売りが一服したものの、戻りは鈍く前日比では0.715円安い124.082円で取引を終えました。

≪2015年06月02日クローズ時点≫
ドル・円   :「ブル」 売り49% 買い51%
ユーロ・円  :「ベア」 売り66% 買い34%
英ポンド・円 :「ベア」 売り63%  買い37%
豪ドル・円  :「ブル」 売り28%  買い72%
NZドル・円  :「ブル」 売り11% 買い89%
ユーロ・ドル :「ベア」 売り61% 買い39%

【今日の主な経済指標】
10:30 AUD 四半期国内総生産(GDP)[前期比] 1-3月期
10:30 AUD 四半期国内総生産(GDP)[前年同期比] 1-3月期
15:00 GBP ネーションワイド住宅価格[前月比] 5月
16:50 FRF サービス部門購買担当者景気指数(PMI、改定値) 5月
16:55 DEM サービス部門購買担当者景気指数(PMI、改定値) 5月
17:00 EUR サービス部門購買担当者景気指数(PMI、改定値) 5月
17:30 GBP サービス部門購買担当者景気指数(PMI) 5月
18:00 EUR 失業率 4月
18:00 EUR 小売売上高[前月比] 4月
18:00 EUR 小売売上高[前年同月比] 4月
20:00 USD MBA住宅ローン申請指数[前週比]
20:45 EUR 欧州中央銀行(ECB)
21:15 USD ADP雇用統計[前月比] 5月
21:30 EUR ドラギ欧州中央銀行(ECB)総裁発言
21:30 USD 貿易収支 4月
23:00 USD ISM非製造業景況指数(総合) 5月
3:00 USD 米地区連銀経済報告(ベージュブック)


- 今日のトレードポイント -
ドル円は、一時125円台に乗せましたが、利益確定の売りに押されすぐに124円台へと押し戻されました。また米経済指標の下振れで一時123円台まで下値を広げましたが、本日の米ISM非製造業景況指数や米地区連銀経済報告(ベージュブック)を控えて再度125円をトライできるか注目したいところです。また今週金曜日の米雇用統計の前哨戦となる米ADP雇用統計も控えており、予想値では20万人と前回よりも改善している予想となっているため、米国の労働市場の改善期待が確認できるか気になるところです。


[今日の予想レンジ]
ドル・円     123.00-125.00
ユーロ・円 136.00-139.00
ポンド・円  188.00-191.00

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