FXレポート

浜田宏一内閣官房参与の発言を機にドル売り強まる!

昨日のドル円は、120.247円で取引を開始した後、東京市場において日経平均株価の失速などが相場の重しとなり一時120.095円まで値を下げました。売りが一巡すると徐々に下値を切り上げ、豪ドル米ドルの下落に伴う円売りドル買いが出たほか、市場では「アジア勢の買いが観測された」との指摘があり一時120.50円近辺まで値を上げました。欧米市場では、時間外の米10年債利回りが上昇したことを手掛かりに120.840円まで買いが先行し日通しの高値を付けたものの、買いが一巡するとユーロ円などの下げにつれて次第に上値が重い展開となりました。浜田宏一内閣官房参与(エール大学名誉教授)が「購買力平価からすると120円はかなり円安」「購買力平価からすると105円ぐらいが妥当」などの見解を示すと売りが強まり、119.718円まで下げ幅を拡大し日通しの安値を付けました。売り一巡後は急ピッチに下落した反動から120.42円近辺まで切り返す場面も見られましたが、米10年債利回りが低下に転じ、ナイトセッションの日経平均先物やNYダウ平均もさえない動きとなる中で戻りは限られ、前日比では0.118円安い120.109円で取引を終えました。

≪2015年04月13日クローズ時点≫
ドル・円   :「ブル」 売り38% 買い62%
ユーロ・円  :「ブル」 売り33% 買い67%
英ポンド・円 :「ブル」 売り19%  買い81%
豪ドル・円  :「ブル」 売り09%  買い81%
NZドル・円  :「ブル」 売り09% 買い91%
ユーロ・ドル :「ベア」 売り59% 買い41%

【今日の主な経済指標】
09:00 SGD 四半期国内総生産(GDP、速報値)[前期比年率] 1-3月期
10:30 AUD NAB企業景況感指数 3月
15:00 DEM 卸売物価指数(WPI)[前月比] 3月
17:30 GBP 消費者物価指数(CPI)[前年同月比] 3月
17:30 GBP 小売物価指数(RPI)[前年同月比] 3月
18:00 EUR 鉱工業生産[前月比] 2月
21:30 USD 小売売上高(除自動車)[前月比] 3月
21:30 USD 卸売物価指数(PPIコア指数、食品・エネルギー除く)[前月比] 3月
23:00 USD 企業在庫[前月比] 2月

- 今日のトレードポイント -
米国の年内利上げ観測を背景としたドルの先高感が根強いなか、今後も欧州や日本などの主要国は緩和政策を継続することが予想されているため、基本的にはドル買いのスタンスで良いと思います。ただ、今週から米金融機関の決済発表が本格化し、本日はJPモルガン・チェースの発表があります。前回の米金融機関の決済発表では市場予想を下回り米株に調整が入ったため決算発表には注意が必要です。また本日は米3月小売売上高や米3月卸売物価指数、2月企業在庫の発表があります。市場では前回よりも良い結果が予想されているためドル買いを後押しすることが予想されますが、下回る結果となれば一時的にドル売りの流れとなるため指標結果にも注意したいです。

[今日の予想レンジ]
ドル・円    119.70-120.80
ユーロ・円 125.00-128.50
ポンド・円 173.00-179.00

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