FXレポート

米雇用統計の悪化を受けてドル全面安!

先週金曜日のドル円は、東京市場の午前中は、日経平均株価が120円超高と堅調に推移したことをながめドル買い地合いとなりました。ただ、米雇用統計や欧州市場のイースター休暇を控え動意に乏しく仲値後は、ポジション調整の売りに押され119.60円近辺で推移しました。午後では、日経平均株価が底堅く推移したことが相場の下値を支えとなりましたが、様子見ムードが強く119.70円前後でもみ合いが続きました。欧米市場では、注目された3月米雇用統計で発表直前に一旦119.90円近辺まで急上昇したものの、非農業部門雇用者数が予想より大幅に下回ったことが伝わると一転売りが加速し一時118.80円近辺まで急落しました。また前月の数値も下方修正されたことで米長期金利が低下しドル全面安となりました。重要イベントをこなし、売り一巡後は、イースター休暇に向けて市場参加者の低下から薄商いとなりもみ合いが続きました。引けにかけては、緩やかに値を戻したものの、戻りは鈍く前日比では0.767円安い118.990円で取引を終えました。

≪2015年04月3日クローズ時点≫
ドル・円    :「ブル」 売り26% 買い74%
ユーロ・円  :「ベア」 売り54% 買い46%
英ポンド・円 :「ブル」 売り22%  買い78%
豪ドル・円  :「ブル」 売り07%  買い93%
NZドル・円  :「ブル」 売り20% 買い80%
ユーロ・ドル :「ベア」 売り73% 買い27%

【今日の主な経済指標】
23:00 USD 米労働市場情勢指数(LMCI) 3月
23:00 USD ISM非製造業景況指数(総合) 3月

- 今日のトレードポイント -
ドル円は、先週の金曜日に欧州市場はイースター休暇、米国はグッドフライデーで株式市場などが休場となり、薄商いとなった中で、米雇用統計の弱い結果を受けてドル全面安となりました。本日もイースター休暇から動意に乏しい展開が予想されます。今週は、3月ISM非製造業指数やFOMC議事要旨や米企業決算が予定されており、足もとのさえない米経済指標や対ユーロでのドル高を受けて米国企業の先行き業績に対する不透明感が株価にどう影響するか動向に注目したいところです。また米雇用統計の結果を受けて6月利上げ開始の期待は大きく後退した可能性もあり、利上げが来年に先送りされるとの見方が強まれば一気に下値を切り下げるかもしれません。

[今日の予想レンジ]
ドル・円     118.00-121.00
ユーロ・円 128.00-132.00
ポンド・円  176.00-180.00

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