FXレポート

米国の早期利上げ観測後退でドル円弱含む展開続く!

 昨日のドル円は、東京市場の午前中は米国株式市場の軟調な動きを受けて、日経平均株価が一時310円超安と大きく下落したことを受けてリスク回避目的の売りが優勢となり119.20円近辺での推移となりました。その後も日経平均株価が下げ幅を広げドル円の重しとなり119円前半でもみ合いが続きました。午後では、午前中のドル売り地合いを引き継いで徐々に値を下げると一時118円台まで失速し119円を挟んでもみ合いとなりました。欧州市場では、一時2月20日以来の安値となる118.40円近辺まで下げ足を速めました。売り一巡後は、下値でのドル買い意欲が強く徐々に値を戻し118.70円近辺まで戻しました。NY市場では、米連邦公開市場委員会(FOMC)の投票メンバーであるロックハート米アトランタ連銀総裁が「ドル相場を注視している」「ドルが経済を若干押し下げる可能性がある」などと述べたことで上値が重くなりました。ただ、前週分の米新規失業保険申請件数が予想より強い内容だったことが分かると買い戻しが優勢となったほか、米長期金利が上昇に転じたことも相場を下支えし119円台にまで回復しました。NYダウが軟調に推移するなか、米長期金利の上昇が相場の下支えとなったほか、期末に絡んだドル買いもあって、前日比では0.239円安い119.172円で取引を終えました。

≪2015年03月26日クローズ時点≫
ドル・円   :「ブル」 売り24% 買い76%
ユーロ・円  :「ベア」 売り47% 買い53%
英ポンド・円 :「ブル」 売り21%  買い79%
豪ドル・円  :「ブル」 売り15%  買い85%
NZドル・円  :「ブル」 売り23% 買い77%
ユーロ・ドル :「ベア」 売り75% 買い25%

【今日の主な経済指標】
16:00 DEM 輸入物価指数[前月比] 2月
16:00 DEM 輸入物価指数[前年同月比] 2月
16:00 GBP ネーションワイド住宅価格[前月比] 3月
16:45 FRF 消費者信頼感指数 3月
17:45 GBP カーニー英中銀(BOE)総裁、発言
21:30 USD 四半期実質国内総生産(GDP、確定値)[前期比年率] 10-12月期
23:00 USD ミシガン大学消費者態度指数・確報値 3月

- 今日のトレードポイント -
ドル円は、日本や欧米の株式市場の軟調な動きを受けて、全般的にドル売り地合いが続いています。昨日のエバンズ米シカゴ連銀総裁に続き、ロックハート米アトランタ連銀総裁もハト派的な発言をしたことでドル円の上値の重しとなっています。米国の早期利上げ観測も後退しており、来週の雇用統計までは慎重なムードでレンジ取引となりそうです。本日は、米国のGDPやミシガン大学消費者態度指数の重要な指標を控えているほか、イエレン米連邦準備理事会(FRB)議長の発言もあるため、同時間帯での動向に注目したいところです。

[今日の予想レンジ]
ドル・円    119.00-121.00
ユーロ・円 128.00-132.00
ポンド・円 176.00-182.00



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