FXレポート

明日のFOMC声明文を控えドル円は方向感を欠く!

昨日のドル円は、121.363円で取引を開始した後、東京市場においてオーストラリア準備銀行(RBA)議事要旨で「利下げを協議したが、さらなるデータを待つことを決めた」「一段の政策緩和が適切となる可能性がある」などと伝わると、豪利下げ観測の高まりから豪ドル売り米ドル買いが強まるなか、日経平均株価の上げ幅拡大も支えとなり121.51円近辺まで上昇しました。日銀が金融政策を据え置いたことがわかると121.29円前後まで下押ししました。欧米市場では、黒田日銀総裁の記者会見が始まるとじりじりと値を下げ、121.22円近辺まで下落する場面もありましたが、ナイトセッションの日経平均先物が上昇したことを手掛かりに121.48円近辺まで上昇しました。その後、時間外の米10年債利回りが低下したほか、2月米住宅着工件数が市場予想を大幅に下回ったことからリスク回避の売りが優勢となり121.077円と本日の安値をつけました。その一方で、同時に発表された2月米建設許可件数は予想を上回ったため、再び買い戻される展開となりました。NYダウ平均や日経平均先物が下げ幅を縮めたこともあって121.40円付近まで下値を切り上げ、前日比では0.006円安い121.371円で取引を終えました。

≪2015年03月17日クローズ時点≫
ドル・円   :「ブル」 売り43% 買い57%
ユーロ・円  :「ブル」 売り43% 買い57%
英ポンド・円 :「ブル」 売り23%  買い77%
豪ドル・円  :「ブル」 売り10%  買い90%
NZドル・円  :「ブル」 売り14% 買い86%
ユーロ・ドル :「ベア」 売り65% 買い35%

【今日の主な経済指標】
08:50 JPY 貿易統計(通関ベース) 2月
14:00 JPY 金融経済月報(基本的見解)
17:00 ZAR 消費者物価指数(CPI)[前月比] 2月
17:00 ZAR 消費者物価指数(CPI)[前年同月比] 2月
18:30 GBP 失業率 2月
18:30 GBP 英中銀金融政策委員会(MPC)議事要旨
19:00 EUR ドラギ欧州中央銀行(ECB)総裁、発言
20:00 USD MBA住宅ローン申請指数[前週比]
20:00 ZAR 小売売上高[前年同月比] 1月
21:30 CAD 卸売売上高[前月比] 1月
03:00 USD 米連邦公開市場委員会(FOMC)、終了後政策金利発表
03:30 USD イエレン米連邦準備理事会(FRB)議長、定例記者会見
    
- 今日のトレードポイント -
米連邦公開市場委員会(FOMC)の声明文から「忍耐強く(patient)」の文言が削除された場合、利上げ開始の時期に関する自由度は確保されますが、その一方で、イエレン米連邦準備理事会(FRB)議長の会見では市場の早期利上げ期待をけん制することが予想されます。おそらく6月よりは9月の方が利上げ開始の可能性は高いと思われます。これを受け、これまでは6月の利上げ観測に向けドル高が続いておりましたが、イベント通過後にはドル買いの圧力は限定的になると思われます。ただ、声明文の発表前後では乱高下が予想されるためポジション管理には注意したいです。

[今日の予想レンジ]
ドル・円    120.50-122.00
ユーロ・円 126.00-130.00
ポンド・円 176.00-182.00



 

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