FXレポート

強い米雇用統計の結果を受けドル急上昇!

先週金曜日のドル円は、117.470円で取引を開始した後、東京市場において一時117.55円近辺まで値を上げたものの、前日の高値117.590円が戻りの目処として意識されると次第に上値を切り下げる展開となりました。一時190円超上昇した日経平均株価が伸び悩むと117.26円付近まで値を下げましたが、1月米雇用統計を控え大きな値動きにはなりませんでした。欧米市場では、しばらく117.30円を挟んだもみ合いが続いていましたが、1月米雇用統計の発表を前に思惑的な売りが出て117.17円近辺までじわりと値を下げました。ただ、非農業部門雇用者数や平均時給が予想より強い内容となったほか、過去2カ月分の非農業部門雇用者数が上方修正されたことを受けて一転上昇する展開となりました。ストップロスを巻き込み急伸するなか、米10年債利回りが大幅に上昇したほか、ナイトセッションの日経平均先物が260円上昇したことも買いを後押し119.215円と本日の高値を記録しました。引けに掛けてNYダウ平均が120ドル超安まで下落すると118.80円付近まで利食い売りに押される場面もみられましたが、前日比では1.471円高い119.021円で取引を終えました。

≪2015年02月6日クローズ時点≫
ドル・円       :「ブル」 売り37% 買い63%
ユーロ・円    :「ベア」 売り62% 買い38%
英ポンド・円   :「ブル」 売り37%  買い63%
豪ドル・円    :「ブル」 売り15%  買い85%
NZドル・円   :「ブル」 売り12% 買い88%
ユーロ・ドル   :「ブル」 売り38% 買い62%

【今日の主な経済指標】
08:50  JPY 国際収支・経常収支 12月
08:50  JPY 国際収支・貿易収支 12月
14:00  JPY 消費者態度指数・一般世帯 1月
15:00  JPY 景気ウオッチャー調査-現状判断DI 1月
15:40 GBP カーニー英中銀(BOE)総裁、発言    
16:00 DEM 貿易収支 12月
16:00 DEM 経常収支 12月
22:15 CAD 住宅着工件数 1月
00:00 USD 米労働市場情勢指数(LMCI) 1月

- 今日のトレードポイント -
6日の米雇用統計の結果を受け米経済の回復基調が再認識され米連邦準備理事会(FRB)が今夏、もしくはそれよりも早い時期に利上げ開始に踏み切る可能性が出てきました。今週のドル円は米株高によるリスクオンの流れからドル買いに期待がもてます。
懸念材料としてギリシャの債務問題が挙げられます。7日に格付け会社スタンダード・アンド・プアーズ(S&P)がギリシャの格付けを「B」から「B-」に引き下げると、NYダウ平均が失速しました。ギリシャは11日に開かれるEUの臨時会合で財政計画を打ち出さなくてはなりません。もし不十分な内容に終われば株安を誘発しドル円に下押し圧力をかけることが予想されるため、117円台に突入する場面を視野に入れ取引に臨みたいです。

[今日の予想レンジ]
ドル・円       118.50-119.80
ユーロ・円 132.00-136.00
ポンド・円   178.00-183.50

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