FXレポート

米国金利低下によるドル安からドル円は上値重し!

昨日のドル円は、東京市場の午前中はマイナス圏ではじまった日経平均平均株価が一時プラス圏に持ち直したことで、円売り・ドル買い地合いとなり119.10円近辺まで値を上げました。午後は、日経平均株価が徐々に上げ幅を縮小し、一時マイナス圏に転落したことを受け、リスク回避の売りに押され118.80円近辺まで下落しました。欧州市場では、ナイト・セッションの日経平均先物が130円上昇したことで円売り・ドル買いが先行し、119円台を回復しました。ただ、対ユーロなどでドル売りが強まるとやや上値の重しとなり伸び悩みました。その後、ナイト・セッションの日経平均先物が下げに転じた場面ではドル売りが優勢となったものの、再びプラス圏に転じたほか、米長期金利が上昇したことも相場を支えに119円台を維持しました。NY市場では、注目されていた米12月ADP雇用報告が前月比24万1000人増と市場予想平均の22万5000人程度増を上回ったことを手掛かりに買いが強まったほか、ダウ平均が180ドル超上昇したことも支えとなり119.60円近辺まで上値を伸ばしました。また米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨の公表では、「原油安は米国の経済や雇用にとってポジティブ」「複数のメンバーは利上げ開始後もしばらくは緩和的であることを強調した」とあったものの、「4月より前の利上げの可能性は小さいと判断」との内容を受けて119円を挟んでの一進一退の攻防となりました。引けにかけて米10年債利回りが下げ幅を縮小したことで少し値を切り上げて、前日比では0.667円高い119.162円で取引を終えました。
 
≪2015年01月07日クローズ時点≫
ドル・円    :「ブル」 売り28% 買い72%
ユーロ・円  :「ベア」 売り58% 買い42%
英ポンド・円 :「ブル」 売り17%  買い83%
豪ドル・円  :「ブル」 売り12%  買い88%
NZドル・円 :「ブル」 売り33% 買い67%
ユーロ・ドル :「ブル」 売り46% 買い54%


【今日の主な経済指標】

  9:30 AUD 住宅建設許可件数 [前月比] 11月
16:00 DEM 製造業新規受注[前月比] 11月
19:00 EUR 卸売物価指数(PPI)[前月比] 11月
19:00 EUR 卸売物価指数(PPI)[前年同月比] 11月
19:00 EUR 小売売上高[前月比] 11月
19:00 EUR 小売売上高[前年同月比] 11月
19:00 EUR 消費者信頼感(確定値) 12月
21:00 GBP イングランド銀行(BOE、英中央銀行)
21:00 GBP 英中銀資産買取プログラム規模
21:30 USD チャレンジャー人員削減数[前年比] 12月
22:30 CAD 新築住宅価格指数[前月比] 11月
22:30 USD 新規失業保険申請件数 前週分
  5:00 USD 消費者信用残高[前月比] 11月


- 今日のトレードポイント -
ギリシャのユーロ離脱観測や原油安を背景に株式市場の上値が重くなっておりますが、昨日の米12月ADP雇用報告が予想を上回る強い結果となったことで明日の米雇用統計に対しての期待も高まります。ただ、一方で原油安・株安を受けて米国10年債利回りも2%割れが続いており、リスク回避による円高と米国金利低下によるドル安のダブルパンチから上値は重く引き続き下値警戒が必要な局面となっております。また米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨の公表では、「原油安は米国の経済や雇用にとってポジティブ」「複数のメンバーは利上げ開始後もしばらくは緩和的であることを強調した」「4月より前の利上げの可能性は小さいと判断」と、ハト派的な意見も散見され、利上げに慎重な姿勢を崩していないことから下落余地を見込んで取引に臨みたいところです。

[今日の予想レンジ]
ドル・円      118.00-120.00
ユーロ・円 139.00-142.50
ポンド・円  178.00-183.50

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