FXレポート

麻生太郎財務相の円安けん制発言を受け一時円売りが加速!

先週金曜日のドル円は、118.194円で取引を開始した後、東京市場において、いったん強含み118.36円近辺まで上昇しましたが、日経平均株価が反落して始まったことなどからじり安となり、麻生太郎財務相の円安けん制発言が伝わると、一気に117.35円前後まで値を下げました。その後、押し目買いなどが入りやや下げ渋るも、反発力は弱くさえない状況が継続しました。欧米市場では、中国の利下げなどを背景に時間外のNYダウ先物やナイトセッションの日経平均先物が堅調に推移したことから、投資家のリスク志向改善を見越したドル買いが入り118.11円近辺まで下げ幅を縮小しました。その後、日経平均先物が一時下げに転じたほか、NYダウ平均も伸び悩む場面が目立ったことで全般に円の買い戻しが進み117.35円近辺まで下押しました。売りが一巡すると117.90円台まで反発。取引終盤になると徐々に参加者が減少するなか117.80円付近でのもみ合いとなり、前日比では0.347円安い117.771円で取引を終えました。
 
≪2014年11月21日クローズ時点≫
ドル・円   :「ブル」 売り29% 買い71%
ユーロ・円  :「ベア」 売り65% 買い35%
英ポンド・円 :「ブル」 売り42%  買い58%
豪ドル・円  :「ブル」 売り34%  買い66%
NZドル・円  :「ブル」 売り42% 買い53%
ユーロ・ドル :「ブル」 売り39% 買い61%

【今日の主な経済指標】
14:00 SGD 消費者物価指数(CPI)[前年比] 10月
18:00 DEM IFO企業景況感指数 11月

- 今日のトレードポイント -

先週の米連邦公開市場委員会(FOMC)議事録において、労働市場の改善が強調され、多数の委員が2015年中の利上げを想定していることが明らかとなりました。金融の引き締めを見据えている米国に対して、金融緩和を継続する日欧とでは、金融政策の方向性の違いが明確であるため、ドルが相対的に強含むと思われます。また、先週は、本邦機関投資家や海外中銀などもドルの買い手として参入しているので、今後もドル買いの地合いは続きそうです。
今週は、7-9月期米GDP改定値や9月米ケース・シラー住宅価格指数、11月米リッチモンド連銀製造業景気指数、米新規失業保険申請件数(前週分)、11月ミシガン大学消費者態度指数(確報値)など重要な指標発表があるため、結果が市場予想を上回れば119円台後半まで上昇する場面を想定しておきたいです。ただ、27日は感謝祭の祝日であることから米国市場は休場、翌28日も感謝祭翌日により米債券・株式・商品市場は取引が短縮されるため、ポジション調整のドル売りが入ることも想定しておきたいです。

[今日の予想レンジ]
ドル・円    117.30-118.50
ユーロ・円 145.30-147.50
ポンド・円 182.50-187.50

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