FXレポート

株安連鎖でリスク・オフの地合いが続く!

先週金曜日のドル円は、東京市場の午前で日経平均株価の200円超安をながめ107.70円近辺まで値を下げました。ただし一巡後は、徐々に買い戻され108円手前まで戻しました。午後になっても日経平均株価は、軟調に推移したことや東京市場が3連休を控えていることもありポジション調整からドル売り地合いとなりました。欧州市場では、米長期金利の上昇幅拡大をながめ、日米金利差拡大を見越した買いが強まり108円台へ戻しました。その後は、欧州株や時間外のダウ先物、日経平均先物が軒並み大幅安となり、リスク回避目的の売りが優勢となったことで107.60円近辺まで下値を速めました。NY市場では、米長期金利が上昇に転じると全般ドル買いが優勢となり再び108円台まで持ち直しました。ただ引けにかけては、米長期金利が再びマイナス圏に転じたほか、NYダウも100ドル超安となるなど全体的に「リスク・オフ」の地合いが続き、前日比では0.174円低い107.654円で取引を終えました。

≪2014年10月10日クローズ時点≫
ドル・円   :「ブル」 売り32% 買い68%
ユーロ・円  :「ブル」 売り25% 買い75%
英ポンド・円 :「ブル」 売り23%  買い77%
豪ドル・円  :「ブル」 売り14%  買い86%
NZドル・円  :「ブル」 売り 9% 買い91%
ユーロ・ドル :「ベア」 売り54% 買い46%

【今日の主な経済指標】
特にありません。


- 今日のトレードポイント -

先週からの日本株や米国株にポジション調整の売りが続いていることもあり、今週もリスク・オフの円買いが進む可能性はあります。ただ邦実需勢の買い意欲も強く下値は限定的となりそうです。また前回のFOMC議事要旨では利上げに対して慎重な姿勢が示されたものの、過度な早期利上げ期待の後退に過ぎず、日米金融政策の方向性の違いから円が売られやすい地合いとはなっています。
本日は、日本が祝日であるほか、目立った経済指標もないため相場は方向感のない動きが予想されます。また今週は、米地区連銀経済報告(ベージュブック)、ドラギECB総裁の講演が注目イベントとなります。ベージュブックでは米国の12の地区連銀が管轄地域の経済状況をまとめた内容に雇用や生産など、利上げ時期をめぐって思惑が交錯しやすい材料となっておりますので内容を見極めて取引に臨みたいところです。


[今日の予想レンジ]
ドル・円      107.00-108.50
ユーロ・円  136.00-137.50
ポンド・円   173.00-174.50

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