FXレポート

米長期金利の低下や株安を受け円が全面高!

昨日のドル円は、東京市場の午前では、前日のNY市場で円安・ドル高が進んだ流れを引き継いで一時109.30円付近まで値を上げました。また日経平均が190円超上昇したこともドル買いの支援材料となりました。午後では、短期的な利食いの売りに押され109.10円近辺まで下押す場面もありましたが、下がったところで買い意欲も強く下値は限定的となりました。欧州市場では、対ユーロなどに全般ドル買いが優勢となった流れに沿って109.30円付近まで値を戻しました。またナイト・セッションの日経平均先物が底堅く推移していることも下支えとなりました。NY市場では、8月米耐久財受注額が前月比18.2%減と市場予想を下回ったことで売りが先行しましたが、前週分の米新規失業保険申請件数が29万3000件と強い結果となったことで小幅に上げました。ただ、米長期金利が低下したうえ、欧州株や時間外のダウ先物のさえない動きから上値も抑えられました。
ロンドンフィックスにかけて、NYダウが260ドル超えのマイナスとなったほか、米長期金利が低下したことで、ドル売りが加速し一時108.50円近辺まで下げ足を早めました。売り一巡後は、急落の反動から徐々に値を戻し、前日比では0.318円低い108.714円で取引を終えました。

≪2014年9月25日クローズ時点≫
ドル・円   :「ブル」 売り43% 買い57%
ユーロ・円  :「ベア」 売り53% 買い46%
英ポンド・円 :「ブル」 売り42%  買い58%
豪ドル・円  :「ブル」 売り11%  買い89%
NZドル・円  :「ブル」 売り 8% 買い92%
ユーロ・ドル :「ベア」 売り51% 買い49%

【今日の主な経済指標】
15:00 DEM GFK消費者信頼感調査 10月
15:00 DEM 輸入物価指数[前月比] 8月
15:00 DEM 輸入物価指数[前年同月比] 8月
15:45 FRF 消費者信頼感指数 9月
21:30 USD 四半期実質国内総生産(GDP、確定値)[前期比年率] 4-6月期
22:55 USD ミシガン大学消費者態度指数・確報値 9月

  
- 今日のトレードポイント -

ドル円は、昨日のNYダウが260ドル超えのマイナスとなり17,000ドルを割りました。また米長期金利が低下したことも重しとなり108円後半まで売られました。ただ、米国の新築住宅販売件数や米新規失業保険申請件数等が予想より強い結果となるなど、景気回復期待の高まりから全般的にドル買いに反応しやすい地合いとなっています。また日米の株式市場は、高値圏を維持しているほか、欧州の景気低迷とデフレリスク、欧州中央銀行(ECB)の追加緩和観測を背景としたユーロ安から対ドルが買われやすく、米国の早期利上げ観測を背景としたドル高と円安の歯車がかみ合えば一気に110円台に乗せる可能性もあるかもしれません。

[今日の予想レンジ]
ドル・円    108.40-109.40
ユーロ・円 138.00-142.00
ポンド・円 175.00-180.50

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