FXレポート

地政学リスクが再燃から米長期金利が大幅に低下!

先週金曜日のドル円は、東京市場では序盤日経平均株価が下げたことで、若干値を下げたものの影響は少なく、日経平均株価がプラス圏に戻ると102.55円近辺までドル買いとなりました。ただ一段の買いを誘う材料に乏しく上値も限定的となりました。欧州市場では、欧州勢の参入とともにユーロ買いが強まった流れに沿ってユーロ円が上昇し、ドル円も小幅に上昇しました。また欧州株やダウ先物の上昇が下支えとなりドル円は102.60円近辺で堅調に推移しました。NY市場では、ロンドンフィックス前に「ウクライナ軍はロシアからの武装車両を攻撃した」との一部報道が伝わるとウクライナを巡る地政学リスクが再燃し、米10年債利回りが2.3%台まで急低下したほか、NYダウが60ドル超高から90ドル超安まで反落したため円買いが加速しました。一時102.141円の安値を付けたあとは、急ピッチで下落した反動から値を少し戻し、前日比では0.113円低い102.334円で取引を終えました。

≪2014年8月15日クローズ時点≫
ドル・円     :「ブル」 売り29% 買い71%
ユーロ・円   :「ブル」 売り44% 買い56%
英ポンド・円  :「ブル」 売り21%  買い79%
豪ドル・円   :「ブル」 売り15%  買い85%
NZドル・円  :「ブル」 売り16% 買い84%
ユーロ・ドル  :「ベア」 売り60% 買い40%

【今日の主な経済指標】
18:00 EUR 貿易収支 6月
21:30 CAD 対カナダ証券投資額 6月
23:00 USD NAHB住宅市場指数 8月


- 今日のトレードポイント -

先週末、やや後退していたウクライナや中東情勢の地政学リスクが再燃し、米長期金利が大幅に低下し2.3%台となりました。そのため米株価の下落や日米金利差を意識した円買い・ドル売りが加速し、上値が重たくなっています。今週は、日本がお盆明けで取引参加者が増えるほか、米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨、米新規失業保険申請件数、8月米フィラデルフィア連銀製造業景気指数、7月米景気先行指標総合指数、7月米中古住宅販売件数等の米景気指標が発表されます。また、22日にイエレン米連邦準備理事会(FRB)議長がジャクソンホールで講演を行う予定となっており、量的緩和終了後の利上げ時期についての明確な言及があるかどうか注目されております。また米国債利回りの低下や株安連鎖による下値リスクに警戒しつつ取引に臨みたいところです。

[今日の予想レンジ]
ドル・円     101.50-102.60
ユーロ・円 135.00-138.50
ポンド・円  170.00-173.50

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