FXレポート

米労働市場の行方は?雇用統計に注目!

昨日の為替相場は、先日のFOMCによる低金利政策継続についての表明を受けたドル売りの流れが継続する形となり、ドル円は上値の重い展開となった。加えて、本邦株式相場の軟調な動きが重しとなり、リスク資産圧縮目的の円買い・外貨売りが強まったことでクロス円全般が下落。更に時間外のダウ先物が大幅な下落を見せると、ドル円は一時89.993円、ユーロ円は133.361円、ポンド円は148.532円まで下落した。

ロンドン市場の時間帯にはイングランド銀行が政策金利を現行の0.50%に据え置くことを決定。政策金利据え置きは市場予想通りであったものの、資産買取プログラムの規模については市場予想の500億ポンド拡大ではなく250億ポンドと買取枠の拡大幅が小さかったことからポンド買いが優勢となりポンド円は一時150円台を回復した。

その後のニューヨーク市場では米新規失業保険申請件数が前回より改善したことからNYダウが上昇。明日発表予定の米雇用指標に対する懸念が和らぎドルの買戻しが進み、終値は90.703円となった。また、NYダウが好調に推移し、10,000ドルを回復したことから、対円での欧州通貨の買戻しが強まり、ユーロ円は134.866円、ポンド円は150.345円で取引を終えた。


さて、本日は注目の米雇用統計が発表されるが、昨日の新規失業保険申請件数の内容から米国景気先行き見通しに対する警戒感はやや弱まっている模様。期待先行感からドル円相場に上昇の余地は見られるものの、対欧州通貨や資源国通貨でのドル売り圧力は依然として衰えておらずドル円相場の重しとなっている。本日の雇用統計の結果をドル円相場の重しを払拭し、再び92円台を試すことができるかどうかが注目される。

一方、ユーロ円はトリシェECB総裁による楽観的な見通しや出口戦略に対する言及からユーロを買い戻す動きが強まり、昨日は往って来いの展開となっている。また、ポンド円も量的緩和の拡大幅を小規模にしたことで、近く景況感が上向くとの思惑が強まっている。ドル先安感が払拭されない状況の中、相対的に欧州通貨買いが選択されやすい現状を考えれば、上値に一段の余地がありそうか。


[本日の予想レンジ]
 ドル ・円  89.00- 91.00
 ユーロ・円 132.50-137.50
 ポンド・円 145.00-152.00

【本日の主な経済指標】
08:50 (日) 対外対内証券売買契約等の状況(対内株式)
08:50 (日) 対外対内証券売買契約等の状況(対外中長期債)    
14:00 (日) 景気先行指数(CI)・速報値
14:00 (日) 景気一致指数(CI)・速報値
15:45 (ス) 失業率
16:45 (仏) 貿易収支
16:45 (仏) 財政収支
18:30 (英) 卸売物価指数(食品、エネルギー除くコアPPI)[前年同月比]
21:00 (加) 失業率
21:00 (加) 新規雇用者数
22:30 (米) 非農業部門雇用者数変化[前月比]
22:30 (米) 失業率
00:00 (米) 卸売在庫[前月比]
05:00 (米) 消費者信用残高



さて、マーケット参加者のポジションは......

 ≪2009年11月5日クローズ時点≫

 ドル・円   :「ブル」
 ユーロ・円  :「ブル」
 ユーロ・ドル :「ベア」
 英ポンド・円 :「ブル」
 豪ドル・円  :「ブル」
 NZドル・円  :「ブル」

 ※ブルは「買い」、ベアは「売り」、スクウェアは「拮抗」になります。

 ドル円は「ブル」
 低金利政策長期化に対するスタンスを継続するとのFOMCの発言からドル先安感が強まっている。しかし、一方で
 昨日の強い新規失業保険申請件数が好感され、参加者は「ブル」を選択している。本日は雇用統計の発表を控え
 ており、90円台をコンスタントに維持できるかどうかが焦点となろうか。

 ユーロ円は「ブル」
 トリシェECB総裁の発言や10,000ドル台を回復したNYダウを受け、昨日の「ベア」から一転して参加者は「ブル」
 を選択。ユーロ圏第4四半期のGDPもプラスに転じる可能性もあり、ユーロ買いにやや安心感が芽生えている模様。
 株式市場の好調な推移が継続する状況となれば、一段の上値を模索する展開も十分に見込めそうだ。
 

 ポンド円は「ブル」
 英中銀が量的緩和の拡大幅を小規模にしたことが、今後の景気回復に向けての布石となるとの見方が強まり、
 ポンドの買戻しが進んでいる。参加者の間にも景気先行きに楽観的なムードが広がり「ブル」となっている。
 対ドルでのポンド買いも強まっており、ポンド円相場の下支えとなるかにも注目したい。

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