FXレポート

米低金利政策は維持。ドル相場の行方は・・・

昨日の為替相場は東京市場の時間帯に発表された豪9月小売売上高が予想より弱い結果となったことから豪ドルが80.932円まで急落。クロス円全般も下落する展開となり、ドル円は90.046円、ユーロ円は132.498円まで下落した。

その後クロス円は、新規材料に乏しいなか狭いレンジでの推移となっていたものの、ロンドン市場の時間帯には企業の好決算から上昇基調となった欧州株や原油・金等のコモディティ相場の上昇を受け、リスク選好の円売りの展開となり、ドル円は91円台、ユーロ円も134円半ばでの推移となった。

ニューヨーク市場の時間には市場予測を下回った米ISM非製造業景況指数の結果からドル円が下落する場面が見られたものの下値は限定的となった。そして、日本時間5日の4時15分に米連邦公開市場委員会(FOMC)が金利据え置きの発表とともに、低金利政策については「長期間に渡って異例の低金利を正当化することが出来る」としてこれまでのスタンスを維持したことから、為替相場は値の荒い展開に。ドル円は一時91.320円まで上昇したものの、すぐに90円台まで押し戻され、90.760円で取引を終えた。ユーロ円も一時135.717円まで上昇する場面がみられたものの、結果的に134.932円で取引を終えた。


さて、本日の為替相場であるが、ドルは「時間軸」の見直しについて期待感が先行していたFOMCが低金利政策継続を表明したことから上値の重い展開となりそうだ。好調な株価からクロス円全般が上昇している状況に連れてドル円は90円台を維持しているものの、ドルが対欧州通貨や資源国通貨で大きく売り込まれている現状を鑑みれば、当面ドル円は上値の重たさを意識せざるを得ない展開が予想されそうだ。週末の米雇用統計が振るわない結果となれば景気二番底懸念を高める状況となり、下値模索との展開が予想される。

一方、ユーロ円はやや上値の重たさが和らいだ状況であろうか。本日は欧州中央銀行(ECB)政策金利の発表が控えており、金利据え置きとの可能性が強いものの、ECB要人の発言を手がかりにユーロ買いが強まる可能性も十分に考えられる。

[本日の予想レンジ]
 ドル ・円  89.00- 91.00
 ユーロ・円 131.50-135.50
 ポンド・円 144.00-150.00

【本日の主な経済指標】
09:30 (豪) 貿易収支
15:45 (ス) スイスSECO消費者信頼感指数
17:15 (ス) 消費者物価指数(CPI)[前月比]
18:30 (英) 鉱工業生産指数[前月比]
18:30 (英) 製造業生産指数[前月比]
19:00 (欧) 小売売上高[前月比]
19:00 (欧) 小売売上高[前年同月比]
21:00 (英) イングランド銀行(BOE、英中央銀行)金利発表
21:45 (欧) 欧州中央銀行(ECB)政策金利
22:30 (加) 住宅建設許可件数[前月比]
22:30 (米) 四半期非農業部門労働生産性・速報値[前期比]
22:30 (米) 新規失業保険申請件数
00:00 (加) Ivey購買部協会指数

さて、マーケット参加者のポジションは......

 ≪2009年11月4日クローズ時点≫

 ドル・円   :「ブル」
 ユーロ・円  :「ベア」
 ユーロ・ドル :「ベア」
 英ポンド・円 :「ブル」
 豪ドル・円  :「ブル」
 NZドル・円  :「ブル」

 ※ブルは「買い」、ベアは「売り」、スクウェアは「拮抗」になります。

 ドル円は「ブル」
 FOMCでは、事前に金利据え置き期間が修正されるのでは?との思惑もあった。しかし、声明で「金利を長期間
 極めて低い水準に維持すると再確約」との認識を示したことで、利上げ期待が後退したことが重石となった。
 参加者は引き続き90円台の前半では「ブル」を選択するものの、弱い内容となった10月ADP全国雇用者数や、
 ISM非製造業景況指数は、構成項目の雇用指数が悪化したことで、米雇用統計に対する警戒感も高まっており、
 目先も上値の重い推移が続く可能性がある。再度90円割れを試すことも考えられ注意をしておきたい。

 ユーロ円は「ベア」
 ADP雇用統計とISM非製造業景況指数は市場予想より弱い結果となったものの、株高や商品高を背景にしたリス
 ク回避の「ドル売り、円売り」の勢いが勝り、総じてユーロは上昇した。参加者は、本日のECB政策金利発表
 や、明日の雇用統計を控え、様子見ムードからポジション調整の売りが目立ち「ベア」。米低金利や、雇用統
 計の下ぶれリスクからドルが売られる展開が継続すれば、ユーロ円の上値をさらに拡大する可能性は十分考え
 られる為、ドルの動きを注視し、臨機応変に対応したい。

 ポンド円は「ブル」
 株安連鎖が一服し、商品市場も底堅く推移していることから、ポンド円は堅調。また、英銀大手RBSとロイズ・
 バンキングは一部国有化されたことで、金融システム不安が再燃する可能性は小さいとみて、買い安心感が高
 まり、参加者も強気だった。ただし、本日は英中銀金融政策委員会を控えており、資産買い入れプログラムの
 規模拡大や追加利下げなど追加金融緩和の可能性も小さくないことから、バイアスの傾けすぎには注意したい。

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