FXレポート

TPP交渉は難航か、またウクライナ情勢にらみ上値重い !!

 昨日のドル円は、東京市場で日経平均株価がやや軟調に推移したことが重しとなり、小幅に値を下げたものの、日米首脳会談や会談後の共同声明を控えていることもあり下値は限られました。午後では、「環太平洋連携協定(TPP)について閣僚級の協議を継続することで合意」との報道を受け、交渉が難航しているとの見方が強まり日経平均株価が一時170円超の下落となりました。株安を背景にリスク回避の売りが進み102.30円近辺まで下落しました。欧州市場では、TPP交渉の合意への期待が後退したため、伸び悩む展開になりました。NY市場では、米耐久財受注額が予想より強い内容となり、米長期金利が上昇したことで、102.60円近辺まで上昇しまものの、前週分の米新規失業保険申請件数は予想より弱い結果となったことを嫌気して一時102.087円まで下落し安値をつけました。売り一巡後は、軟調だったNYダウが30ドル超高まで持ち直したほか、米長期金利が再び上昇したことを支えに値を戻し、前日比では0.203円安い102.299円で取引を終えました。

≪2014年4月24日クローズ時点≫
ドル・円   :「ブル」 売り20% 買い80%
ユーロ・円  :「ベア」 売り59% 買い41%
英ポンド・円 :「ベア」 売り54%  買い46%
豪ドル・円  :「ブル」 売り23%  買い77%
NZドル・円  :「ブル」 売り25% 買い75%
ユーロ・ドル :「ベア」 売り74% 買い26%

【今日の主な経済指標】
 8:30 JPY 全国消費者物価指数(CPI)[前年同月比] 3月
 8:30 JPY 全国消費者物価指数(CPI、生鮮食料品除く)[前年同月比] 3月
 8:30 JPY 東京都区部消費者物価指数(CPI、生鮮食料品除く)[前年同月比] 4月
13:30 JPY 全産業活動指数[前月比] 2月
17:30 GBP 小売売上高指数[前月比] 3月
22:55 USD ミシガン大学消費者態度指数・確報値 4月

                  - 今日のトレードポイント -
昨日は、注目された日米首脳会談でTPP合意交渉に対するポジティブな発言が無かったため、日経平均株価が大幅下落し、売りが先行しました。また米耐久財受注額の強い結果を受け、一時102.60円近辺まで上昇したものの、米新規失業保険申請件数の弱い結果となったことでドル売りが加速し102円前後での推移となっています。
なお、一部報道によるとロシアのショイグ国防相は「ウクライナ国境付近での新たな軍事演習を開始した」と発言したことで地政学リスクが高まりました。現在は米国・ロシアとも軍事介入の検討はしておらず、市場も局地的な小競り合いにとどまるとの見方が多くなっています。ただ平和的解決の道筋も見えてこないことから、株式市場や円相場にとっては、引き続きリスク回避要因として上値を抑えることとなるため、来週金曜日の米国雇用統計までは方向感の乏しいレンジ相場が続きそうです。


[今日の予想レンジ]

ドル・円   101.50-103.00  ユーロ・円 140.00-143.00  ポンド・円 170.00-173.00

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