FXレポート

強弱まちまちの米国経済指標にドル円伸び悩む!!

 昨日のドル円は、東京市場で本邦輸出企業から売りが先行したほか、日経平均株価が160円超の下落となったことを嫌気し売り加速しました。一時102.15円近辺まで下げたものの限定的となりました。午後には、日経平均株価がプラス圏に浮上し、投資家のリスク志向拡大を見越した買いが優勢となりドル買い地合いとなりました。欧州市場では、対ユーロでドル買いが進んだ影響を受け下落しましたが、ナイト・セッションの日経平均先物や欧州株式相場などが堅調に推移したことも相場の支えとなり102円台を維持しました。NY市場では、3月米消費者信頼感指数が予想を上回ったことで、102.40円近辺まで小幅に買われました。ただ、同時に発表された2月米新築住宅販売件数と3月米リッチモンド連銀製造業景気指数が予想を下回ったため上値は限られ、前日比では0.042円高い102.266円で取引を終えました。

≪2014年3月25日クローズ時点≫
ドル・円     :「ブル」 売り27% 買い73%
ユーロ・円  :「ベア」 売り59% 買い41%
英ポンド・円 :「ブル」 売り39%  買い61%
豪ドル・円  :「ブル」 売り33%  買い67%
NZドル・円  :「ベア」 売り68% 買い32%
ユーロ・ドル :「ベア」 売り69% 買い31%

【今日の主な経済指標】
16:00 DEM GFK消費者信頼感調査 4月
20:00 USD MBA住宅ローン申請指数[前週比]
21:30 USD 耐久財受注[前月比] 2月
21:30 USD 耐久財受注・輸送用機器除く[前月比] 2月

                  - 今日のトレードポイント -

ドル円は、日経平均株価か欧米株価が堅調推移しているものの、ウクライナをめぐる地政学リスクを背景に慎重ムードも強く、上値の重くなっています。また米国の消費者信頼感指数、リッチモンド連銀製造業景気指数、新築住宅販売件数が強弱まちまちな結果となったほか、リスク回避ムードの強まりから102.11円近辺まで押し戻されました。先日のウィリアムズ・サンフランシスコ連銀総裁の発言では、「利上げは来年後半になるだろう」との内容で、市場の利上げ期待を牽制しました。もし、米国の利上げ期待の後退から米国債利回りが低下することになれば、ドル円の上値も再び重くなっていく可能性が高くなります。そのためしばらくはレンジを意識した相場展開が続きそうです。

[今日の予想レンジ]
ドル・円   101.50-103.00  ユーロ・円 140.00-142.00  ポンド・円 168.00-170.50

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