スペイン不安が再燃するも、NYダウ平均の上昇からリスクオフの流れへ！！
東京市場午前のドル円は、前日の流れによるリスク回避基調の継続から円は買われる展開となり79.180円までドルは下落しました。しかし午後に入ると国際通貨基金(IMF)が日本は一段と金融を緩和するべきだ等といった円売り介入を支持するとも取れる発言をしたことから円売りが優勢となり79.601円までドルは上昇しました。欧州市場に入り79.691円を付けたあとは、格付け会社フィッチによるスペインの18の銀行の長期・自国通貨建て発行体デフォルト格付け(ＩＤＲ)の引き下げから上げ幅を縮小する流れとなりました。しかし米国市場に入ると、米連邦準備制度理事会(FRB)の追加の金融緩和観測への期待感やNYダウ平均が上げ幅を上昇したことでリスクオフの流れとなり、前日比0.126円高い79.535円で取引を終了しました。
東京市場のユーロ円は、ドル円相場同様、国際通貨基金(IMF)の円売り介入を支持するとも取れる発言により98.710円を付けた後はじりじりと上昇する値動きとなりました。欧州市場に入り本日の高値となる99.789円を付けた後は、格付け会社フィッチによるスペイン18の銀行のIDRの引き下げやユーロ発足以降スペイン10年債利回りが最高値を更新したことからスペインに対する信用不安により98.846円まで下落しました。しかし、米国市場に入ると欧州委員会が提案した預金保険案をECBが支持したことや、米連邦準備制度理事会(FRB)の追加の金融緩和観測への期待感からNYダウ平均が上げ幅を上昇し、ユーロ円も徐々にリスクオフの巻き戻しが進んだことで前日比0.299円高い99.439円で取引を終了しました。
≪2012年6月12日クローズ時点≫
ドル・円 ：「ブル」売り19% 買い81%
ユーロ・円 ：「ブル」売り42% 買い58%
ユーロ・ドル ：「ブル」売り40% 買い60%
英ポンド・円 ：「ブル」売り33% 買い67%
豪ドル・円 ：「ブル」売り15% 買い85%
NZドル・円 ：「ブル」売り 3% 買い97%
【今日の主な経済指標】
14:30 FRF 消費者物価指数（ＣＰＩ）[前月比] 5月
15:00 DEM 消費者物価指数（ＣＰＩ、改定値）[前月比] 5月
15:45 FRF 経常収支 4月
16:15 CHF 生産者輸入価格[前月比] 5月
18:00 EUR 鉱工業生産[前月比] 4月
20:00 USD ＭＢＡ住宅ローン申請指数[前週比]
20:00 ZAR 小売売上高[前年同月比] 4月
21:30 USD 卸売物価指数（ＰＰＩ）[前月比] 5月
21:30 USD 卸売物価指数（ＰＰＩコア指数、食品・エネルギー除く）[前月比] 5月
21:30 USD 小売売上高[前月比] 5月
23:00 USD 企業在庫[前月比] 4月
06:00 NZD ニュージーランド準備銀行（ＲＢＮＺ、ＮＺ中央銀行）政策金利
- 今日のトレードポイント -
ユーロ発足以降、スペインの10年債利回りが最高値を更新したことからユーロ不安が再燃しました。この流れから欧米時間ではリスク回避的な円買いドル買いとなることが予想されますが、14・15日に日銀の政策決定会合控えているため、東京時間では目立った値動きは見られないかもしません。
[今日の予想レンジ]
ドル・円 78.00-80.50 ユーロ・円 98.50-101.00 ポンド・円 122.50-125.00
