G7伊勢志摩サミットを控えドル円は堅調に推移!
昨日のドル円は、109.962円で取引を開始した後、東京市場の午前においては、国際通貨基金(IMF)がギリシャの債務軽減や改革で合意したというニュースが伝わったことや前日の原油価格急伸や欧米株高を受けて日経平均株価が一時300円高まで大幅高となりドル円は前日の高値である110.12円近辺を上抜け110.18円近辺まで上昇しました。午後に入ると、黒田日銀総裁が衆議院財務金融委員会での答弁において、序盤の段階で追加緩和に言及をしなかったことから市場では多少失望感を見せ109.86円近辺まで下押ししました。その後の総裁答弁では「市場変動が物価目標の達成に対し大きく影響した場合には、必要ならば追加緩和行う」との内容が出されたことで、市場にはやや安心感が見られ、110.04円近辺まで値を戻しました。欧州市場に入ると、欧州株やナイト・セッションの日経平均先物が上昇したほか、原油相場も49ドル台で堅調に推移しリスク選好ムードの流れからドル円も110.27円近辺まで上値を伸ばしました。NY市場に入ると、NYダウも続伸してスタートしたことでリスクオンの円売りが継続し一時日通し高値である110.44円近辺まで上昇しました。その後は5月20日高値である110.58円を意識してか、米10年債利回りの低下とともに上げ幅を縮小し、前日比では0.240円高い110.206円で取引を終えました。
≪2016年05月25日クローズ時点≫
ドル・円 :「ブル」 売り39% 買い61%
ユーロ・円 :「ブル」 売り40% 買い60%
英ポンド・円 :「ブル」 売り47% 買い53%
豪ドル・円 :「ブル」 売り10% 買い90%
NZドル・円 :「ブル」 売り16% 買い84%
ユーロ・ドル :「ベア」 売り58% 買い42%
【今日の主な経済指標】
08:50 JPY 対外対内証券売買契約等の状況(対内株式) 前週分
08:50 JPY 対外対内証券売買契約等の状況(対外中長期債) 前週分
08:50 JPY 企業向けサービス価格指数[前年同月比] 4月
16:15 CHF 四半期鉱工業生産 [前年同期比] 1-3月期
17:30 GBP 四半期国内総生産(GDP、改定値)1-3月期
18:30 ZAR 卸売物価指数(PPI)4月
21:30 USD 耐久財受注・輸送用機器除く[前月比] 4月
21:30 USD 耐久財受注[前月比] 4月
21:30 USD 新規失業保険申請件数 前週分
23:00 USD 住宅販売保留指数[前月比] 4月
- 今日のトレードポイント -
ドル円は6月利上げ期待を織り込む一方で関連市場のリスク選好ムードから、上値を試す展開となっています。その一方で、本日から開幕するG7首脳会議(伊勢・志摩サミット)を控え、様子見ムードから積極的な動きを取りづらい部分もうかがえる相場となっています。テクニカル面では、日足の一目均衡表において雲の中での推移となっており、上値を引き続き追うことが想定されますが、雲下限である109.75円近辺を下抜けた場合には、調整の円買いが入ることも考えられますので注意が必要です。引き続き要人発言の内容を見極めつつポジション管理を行い取引に臨みたいところです。
[今日の予想レンジ]
ドル・円 109.00-110.60
ユーロ・円 121.00-123.00
ポンド・円 160.00-163.00