G7、行き過ぎた円の動きを懸念か!?
昨日のドル円は序盤、前日のNY市場での円安の流れを引き継ぐなか、日経平均が反発したことに伴った円売りが入り堅調に推移しました。欧米市場では、G7関係者から「声明は行き過ぎた円の動きへの懸念を示唆」「一方的な円の誘導を懸念」と発言したことから、円買いが強まり一時92.949円まで急落。引けにかけて、ショートカバーが散発的に入ると前日比-0.908円となる93.460円で取引を終えました。
東京市場のユーロ円は、北朝鮮の核実験問題を意識したリスク回避のユーロ売りが入り125.60円付近まで緩やかに軟化しました。欧州市場では、G7後に麻生財務相が「デフレ政策を為替操作に使っていないこと各国認識」と述べたことが好感され、ユーロに買い戻しが入り126.943円まで強含む展開になりました。しかし、NY市場に入るとG7関係者から円安の動きを牽制する見解が示されたことで円が急速に巻き戻され前日比-0.762円の125.739円で取引を終えました。
≪2013年2月12日クローズ時点≫
ドル・円 :「ブル」売り23% 買い77%
ユーロ・円 :「ブル」売り42% 買い58%
ユーロ・ドル :「ベア」売り70% 買い30%
英ポンド・円 :「ブル」売り37% 買い63%
豪ドル・円 :「ブル」売り19% 買い81%
NZドル・円 :「ブル」売り43% 買い57%
【今日の主な経済指標】
16:00 DEM 卸売物価指数(WPI)[前月比] 1月
17:15 CHF 生産者輸入価格[前月比] 1月
19:00 EUR 鉱工業生産[前月比] 12月
19:30 GBP 英中銀イングランド銀行、四半期ごとの物価報告(インフレリポート)
20:00 ZAR 小売売上高[前年同月比] 12月
21:00 USD MBA住宅ローン申請指数[前週比]
22:30 USD 輸入物価指数[前月比] 1月
22:30 USD 輸出物価指数[前月比] 1月
22:30 USD 小売売上高[前月比] 1月
00:00 USD 企業在庫[前月比] 12月
- 今日のトレードポイント -
前日の為替市場は、麻生財務相が「デフレ政策を為替操作に使っていないこと各国認識」と発言したものの、その後にG7関係者から行き過ぎた円の動きに懸念するとの認識を示したことから、円は急速に買い戻されました。週末のG20でも議題にあげられると見られており、一方的な展開にはなり難いかもしれません。ただし、G7関係者の発言を受けて本邦要人から否定する発言が聞かれた場合には、突発的な動きになりやすく注意が必要になりそうです。
[今日の予想レンジ]
ドル・円 92.00-94.50 ユーロ・円 124.00-127.00 ポンド・円 144.50-148.50