FXレポート

G20での協議内容に注目!

 昨日のドル円は112.172円で取引を開始した後、欧米市場での上昇の反動から日通し安値である111.89円近辺まで下落しました。東京市場においては、5・10日(ゴトー日)で仲値に向けたドル買いが見られたほか、リスク回避地合いの後退で日経平均株価が一時300円超上昇したことを支えに112.62円近辺まで上昇しました。引け後には、ナイト・セッションの日経平均先物が下落したほか、上海総合指数が6%超の下落となったことで一転して円買いが進み、111.99円近辺まで上値を切り下げました。欧州市場に入ると、欧州株が上昇して開始したほか、ナイト・セッションの日経平均先物が下げ幅を縮小したことで112.57円近辺まで値を戻しました。NY市場に入ると、米1月耐久財受注が発表され、総合と輸送用機器を除くコアがともに市場予想を大きく上回る結果となったことから、ドル買い地合いとなりました。下落して始まっていたNYダウが200ドル超高となったこともドル買い材料になり一時113.01円付近まで上値を伸ばしましたが、日足一目均衡表の転換線である113円付近がレジスタンスラインとして意識されると上値の重い展開となりました。その後は、明日から開催されるG20財務相・中央銀行総裁会議を前に積極的な売買は控えられ、前日比では0.750円高い112.941円で取引を終えました。

≪2016年02月25日クローズ時点≫
ドル・円    :「ブル」 売り25% 買い75%
ユーロ・円  :「ブル」  売り43% 買い57%
英ポンド・円 :「スクエア」 売り50%  買い50%
豪ドル・円  :「ブル」 売り16%  買い84%
NZドル・円   :「ブル」 売り13% 買い87%
ユーロ・ドル :「ベア」 売り68% 買い32%

【今日の主な経済指標】
08:30 JPY 東京都区部消費者物価指数(CPI、生鮮食料品除く)[前年同月比] 2月
08:30 JPY 全国消費者物価指数(CPI、生鮮食料品除く)[前年同月比] 1月
08:30 JPY 全国消費者物価指数(CPI)[前年同月比] 1月
09:05 GBP GFK消費者信頼感調査 2月
16:45 FRF 消費者物価指数(CPI、速報値)[前月比] 2月
16:45 FRF 国内総生産(GDP、速報値)[前期比] 10-12月期
16:45 FRF 消費支出[前月比] 1月
16:45 FRF 卸売物価指数(PPI)[前月比] 1月
19:00 EUR 消費者信頼感(確定値) 2月
22:00 DEM 消費者物価指数(CPI、速報値)[前月比] 2月
22:30 USD 四半期実質国内総生産(GDP、改定値)[前期比年率] 10-12月期
00:00 USD ミシガン大学消費者態度指数・確報値 2月
00:00 USD 個人消費支出(PCEコア・デフレーター、食品・エネルギー除く)[前月比] 1月
00:00 USD 個人所得[前月比] 1月
00:00 USD 個人消費支出(PCE)[前月比] 1月

- 今日のトレードポイント -
昨日のドル円は、2月11日につけた安値である110.92円近辺がサポートとして意識されたことから巻き戻しが入り112円台で取引を終えました。場では、本日から27日まで行われる、G20財務相・中央銀行総裁会議に注目が集まっています。カナダ財務省高官は「世界経済見通しが弱含んでいるとの兆候が高まるなか成長促進に向けた対策が中心的な議題になる」との見方を示したほか、国際通貨基金(IMF)はスタッフ報告で、「G20は世界経済の失速を回避するため、景気刺激策で協調する必要がある」との見解を示し、G20での協議内容次第では相場が大きく動く可能性があるので、注意して取引に臨みたいところです。
 
[今日の予想レンジ]
ドル・円        111.00-113.00
ユーロ・円     123.00-126.00
ポンド・円     156.00-160.00

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