FXレポート

週末のG20を終えて欧州債務問題の不安が強まる!?

本日のドル円は、週末のG20財務相・中央銀行総裁会議にて好感される材料が出なかったことで、失望売りが見られましたが動意は薄く、77.20円付近で横ばい相場となりました。欧州市場に入っても方向感を伴わない動きが継続していましたが、ジョイブレ独財務相が欧州共同債に改めて反対の意向を示すと欧州債務問題の不安が強まり、クロス円に引っ張られる形で76円台まで下落しました。NY市場ではダウ平均が200ドルを超える下げ幅となりましたが、さらにドル売りが加速する展開とはならず、戻りも鈍い中で76円台後半で膠着状態のまま、ドル円は76.819円(前日比:-0.428円)で取引を終えました。

ユーロ円はG20の結果を受けて、東京市場ではじり安となりましたが、他に材料が見当たらないことで次第に週末のEU首脳会議を意識して様子見ムードが強まる展開に。欧州市場ではアジア・欧州株式を支えに107.60円付近まで上昇しましたが、ジョイブレ独財務相の発言をきっかけに一転して売りが強まり、23時半には安値105.369円まで下落する上下に荒い展開となりました。NY市場に入ると欧州株・ダウ平均がマイナス圏であることが重石となり、安値を付けた後は戻りも鈍く、非常に狭いレンジ内での取引を終盤まで継続させたまま、105.476円(前日比:-1.763円)で取引を終えました。


≪2011年10月17日クローズ時点≫
ドル・円   :「ブル」売り 7%  買い93%
ユーロ・円  :「ブル」売り40%  買い60%
ユーロ・ドル :「ベア」売り78% 買い22%
英ポンド・円 :「ブル」売り26% 買い74%
豪ドル・円  :「ブル」売り17% 買い83%
NZドル・円  :「ブル」売り28% 買い72%


【今日の主な経済指標】
09:30 AUD 豪準備銀行(中央銀行)、金融政策会合議事要旨公表
17:30 GBP 消費者物価指数(CPI)[前月比] 9月
17:30 GBP 消費者物価指数(CPI)[前年同月比] 9月
17:30 GBP 小売物価指数(RPI)[前月比] 9月
17:30 GBP 小売物価指数(RPI)[前年同月比] 9月
18:00 EUR ZEW景況感調査 10月
18:00 DEM ZEW景況感調査(期待指数) 10月
21:30 USD 卸売物価指数(PPI)[前月比] 9月
21:30 USD 卸売物価指数(PPIコア指数、食品・エネルギー除く)[前月比] 9月
22:00 USD 対米証券投資(短期債除く) 8月
23:00 USD NAHB住宅市場指数 10月


                              今日のトレードポイント

週末のG20を終えて、次の焦点は23日に開催されるEU首脳会議に注目が集まっています。フランスの格下げの噂などから欧州懸念が高まっており、リスク回避の動きを強めやすい展開となっております。本日は米卸売物価指数・対米証券投資などが控えており、結果に対する株式市場の動向や警戒感が強いことから欧州圏に関する要人発言、ニュースには注意が必要となりそうです。

[今日の予想レンジ]
ドル・円 76.00-78.00  ユーロ・円 104.50-107.50  ポンド・円 119.50-122.50

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