イエレンFRB議長の講演後にドル円は一段高!
先週金曜日のドル円は、100.527円で取引を開始した後、東京市場においては、日経平均株価が前日比180円超安となったことから、リスク回避目的の円買いが先行し、一時100.38円近辺まで下落しました。一巡後は、100.45円を挟みレンジ相場となりました。欧州市場に入ると、イエレン米連邦準備理事会(FRB)議長の講演を控え、様子見ムードが広がり、レンジ相場を継続しました。NY市場に入ると、米10年債利回りの低下を背景に全般ドル安が進むと円買い・ドル売りが入り、100.20円近辺まで下押ししました。注目されていたジャクソンホールにおけるイエレン米連邦準備理事会(FRB)議長の講演では、「米利上げの根拠がこの数カ月で強まった」と述べたことが伝わると100.90円近辺まで瞬間的に上昇しましたが、「FRBの金融政策はあらかじめ決まっておらず、データ次第」とも述べたためすぐに失速し日通し安値となる100.06円近辺まで下げ幅を広げました。その後、フィッシャーFRB副議長が「イエレンFRB議長の発言は9月利上げの可能性と整合」と述べると米10年債利回りの急上昇につれて日通し高値となる101.94円近辺まで一転して上昇しました。前日比では1.222円高い101.782円で取引を終えました。
≪2016年08月26日クローズ時点≫
ドル・円 :「ブル」 売り23% 買い77%
ユーロ・円 :「ベア」 売り54% 買い46%
英ポンド・円 :「ブル」 売り38% 買い62%
豪ドル・円 :「ブル」 売り21% 買い79%
NZドル・円 :「ブル」 売り23% 買い77%
ユーロ・ドル :「ベア」 売り79% 買い21%
【今日の主な経済指標】
21:30 USD 個人消費支出(PCE)[前月比] 7月
21:30 USD 個人所得[前月比] 7月
21:30 USD 個人消費支出(PCEコア・デフレーター、食品・エネルギー除く)[前月比] 7月
- 今日のトレードポイント -
先週末のドル円は、イエレン米連邦準備理事会(FRB)議長の発言から利上げ観測が高まり、101円代後半まで値を戻しました。発言では、「データ次第」で利上げの可能性が十分にあり得るとの内容であった為、今週末に控えている米雇用統計は9月利上げの大きな判断材料になると想定されます。今週は多数の米経済指標を控えているので、結果を見極めつつ、基本的にはドル買いスタンスで取引に臨みたいところです。
[今日の予想レンジ]
ドル・円 100.50-102.30
ユーロ・円 113.00-115.00
ポンド・円 132.00-135.00