FOMCを控え方向感を欠く!本日のFOMCに注視!
昨日のドル円は、123.446円で取引を開始した後、東京市場では黒田日銀総裁が10日の自身の発言に関して「為替レートの評価や先行きの予測として申したわけでない」と参院委の答弁で述べたことが円安けん制の否定と受け止められ、日通し高値となる123.801円まで上昇しました。しかし、その後は利益確定の売りなどから再び123円台半ばまで水準を切り下げました。欧米市場では、ナイトセッションの日経平均先物や独DAXが下落したことを背景にドル売りが先行しました。米商務省が発表した5月米住宅着工件数(季節調整済み)は年率換算で103万6000件と前月比で11.1%減少し市場予想平均(109万件程度)を下回った一方で、5月米建設許可件数は前月比11.8%増の127万5000件と市場予想平均(110万件程度)を上回り強弱が入り混じった結果を受け上下に振れる場面も見られました。その後、ナイトセッションの日経平均先物が戻りの鈍い値動きとなったことなどを嫌気して日通し安値となる123.294円まで値を下げました。引けにかけては明日の米連邦公開市場委員会(FOMC)の結果公表を控え方向感を欠き、前日比では0.033円安い123.355円で取引を終えました。
≪2015年06月16クローズ時点≫
ドル・円 :「ブル」 売り38% 買い62%
ユーロ・円 :「ベア」 売り56% 買い44%
英ポンド・円 :「ベア」 売り73% 買い27%
豪ドル・円 :「ブル」 売り20% 買い80%
NZドル・円 :「ブル」 売り 7% 買い93%
ユーロ・ドル :「ベア」 売り59% 買い41%
【今日の主な経済指標】
07:45 NZD 四半期経常収支 1-3月期
08:50 JPY 貿易統計(通関ベース) 5月
17:00 ZAR 消費者物価指数(CPI)[前年同月比] 5月
17:30 GBP 失業率 5月
17:30 GBP 英中銀金融政策委員会(MPC)議事要旨
18:00 EUR 建設支出[前年同月比] 4月
18:00 EUR 消費者物価指数(HICP、改定値)[前年同月比] 5月
20:00 USD MBA住宅ローン申請指数[前週比]
20:00 ZAR 小売売上高[前年同月比] 4月
21:30 CAD 卸売売上高[前月比] 4月
03:00 USD 米連邦公開市場委員会(FOMC)
03:30 USD イエレン米連邦準備理事会(FRB)議長、定例記者会見
- 今日のトレードポイント -
昨年、イエレンFRB議長が就任した後のFOMCや議会証言などを契機に、米国株は短期的な転換点となるパターンが出てきています。直近では5月の「米国株は割高」との発言が、短期間で上昇していた過熱感を抑制させた側面が見受けられるため、発言に注目が集まります。本日の発言に関して、市場ではどのような内容になるのか見通しはついておりません。おそらくイエレン議長は、市場が過度な反応とならないように、利上げは近いがゆっくり緩和を解除していく方向性を示すと思われます。いずれにしても発言前後の内容に注視しポジション管理を徹底したいです。
[今日の予想レンジ]
ドル・円 123.00-124.20
ユーロ・円 137.00-141.00
ポンド・円 190.00-196.00