ドル円はFOMC議事録が公表されるも方向感でず
昨日のドル円は113円を挟んだ綱引き状態に。東京市場では北朝鮮の金正恩党委員長がミサイル発射について「アメリカの独立記念日のプレゼント」だと述べると、リスク回避的な円買いから112.824円の安値を付けました。ただ、欧州市場に入ると中国とロシアが北朝鮮の挑発行為に対して協力するとの報道を受けて113.683円まで一転して反発。NY市場では、米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨が公表され「バランスシート縮小の開始時期で意見が分かれる」と伝わると113円前半まで下落しましたが、「軟調なインフレを一時的と大半のメンバーが判断した」と伝わると113.50円付近まで再び反発しました。もっとも、引けにかけて米長期国債利回りが低下したことを受けて、前日比では0.035円安い113.237円まで軟化し取引を終えました。
≪2017年7月5日クローズ時点≫
ドル・円 :「ブル」 売り47% 買い53%
ユーロ・円 :「ベア」 売り71% 買い29%
英ポンド・円 :「ベア」 売り62% 買い38%
豪ドル・円 :「ブル」 売り23% 買い77%
NZドル・円 :「ブル」 売り41% 買い59%
ユーロ・ドル :「ベア」 売り81% 買い19%
【今日の主な経済指標】
08:50 JPY 対外対内証券売買契約等の状況(対外中長期債) 前週分
08:50 JPY 対外対内証券売買契約等の状況(対内株式) 前週分
10:30 AUD 貿易収支 5月
15:00 DEM 製造業新規受注[前月比] 5月
16:15 CHF 消費者物価指数(CPI)[前月比] 6月
20:00 USD MBA住宅ローン申請指数[前週比]
20:30 USD チャレンジャー人員削減数[前年比] 6月
20:30 EUR 欧州中央銀行(ECB)理事会議事要旨
21:15 USD ADP雇用統計[前月比] 6月
21:30 CAD 住宅建設許可件数[前月比] 5月
21:30 CAD 貿易収支 5月
21:30 USD 貿易収支 5月
21:30 USD 新規失業保険申請件数 前週分
23:00 USD ISM非製造業景況指数(総合) 6月
- 今日のトレードポイント -
北朝鮮による地政学リスクを背景に上値の重い展開になっています。一方で、直近の安値圏では押し目買い需要が強く底堅くもなっています。昨日、北朝鮮に対してロシアと中国が問題対応に協力していくと発表されましたが具体的な内容はなく、短期的に北朝鮮問題は意識されそうです。本日はECB理事会議事要旨公表、ADP全国雇用者数、新規失業保険申請件数、ISM非製造業景況指数と複数のイベントが控えています。特にADP全国雇用者数は前回ポジティブサプライズでドル買い円安の流れになっただけに注目したいです。
[今日の予想レンジ]
ドル・円 112.50-113.90
ユーロ・円 128.10-128.70
ポンド・円 146.10-147.00