FOMC後のドル安の流れが継続!
昨日のドル円は、123.360円で取引を開始しました。東京市場においては日通し高値となる123.603円まで上昇した後、日経平均株価が2万円を割り込んだ流れを受けリスク回避のドル売り円買いが強まり122.86円近辺まで下落しました。欧米市場では、欧州勢が参入後に全般ドル安が進んだほか、時間外の米10年債利回りが低下したこともドル売りを誘発し5月米消費者物価指数(CPI)が予想より弱い内容になると日通し安値となる122.485円まで下落しました。その後、前週分の米新規失業保険申請件数や6月フィラデルフィア連銀製造業景気指数などが市場予想よりも強い結果となったことを受け買い戻される展開となり、米10年債利回りが大幅に上昇したことやNYダウ平均やナイトセッションの日経平均先物が堅調に推移したことも支援材料となり123.15円近辺まで下げ幅を縮小しました。引けにかけては米10年債利回りが上げ幅を縮小したことで122.84円近辺まで売られる場面もみられました。前日比では0.501円安い122.924円で取引を終えました。
≪2015年06月18クローズ時点≫
ドル・円 :「ブル」 売り33% 買い67%
ユーロ・円 :「ベア」 売り71% 買い29%
英ポンド・円 :「ベア」 売り69% 買い31%
豪ドル・円 :「ブル」 売り24% 買い76%
NZドル・円 :「ブル」 売り18% 買い82%
ユーロ・ドル :「ベア」 売り67% 買い33%
【今日の主な経済指標】
13:30 JPY 全産業活動指数[前月比] 4月
14:00 JPY 景気先行指数(CI)・改定値 4月
14:00 JPY 景気一致指数(CI)・改定値 4月
15:00 DEM 生産者物価指数(PPI)[前月比] 5月
15:30 JPY 黒田東彦日銀総裁、定例記者会見
17:00 EUR 経常収支 4月
21:30 CAD 消費者物価指数(CPIコア)[前年同月比] 5月
21:30 CAD 小売売上高[前月比] 4月
- 今日のトレードポイント -
FOMC後のドル安の流れが継続しています。昨日は122円半ばを割り込む場面もみられました。本日注目される材料は黒田日銀総裁の定例記者会見です。金融政策に関しては現状維持が予想されており新たなトレンドを生む可能性は低いと思われます。ただ、前回8対1で現状維持が決定しおりこの反対票が増えた場合には一時的に円買いの流れになることが予想されますが、主な米経済指標の発表もないため123円を挟んだ上値の重い展開が予想されます。
[今日の予想レンジ]
ドル・円 122.50-123.50
ユーロ・円 138.00-141.50
ポンド・円 193.00-198.50