円安・ドル安・焦点はFOMCか
昨日のドル円は序盤、方向感に欠ける展開となり海外の流れを引き継ぎ90.40円近辺まで下落しました。甘利経済再生相が「課題克服するための対策の結果は市場が評価」、「為替相場、政策の結果はダボス会議でも理解得ていると思う」と述べたことなども支援要因となり90.80円近辺まで値を戻しました。欧米市場では、取引時間外の米長期国債の利回りが低下したことを受けて日米金利差縮小を意識したドル売りが入り90.33円近辺まで値を下げましたが、米長期金利が上昇に転じると90.79円近辺まで値を戻しました。しかし本日からの重要イベントを控え戻りは鈍く、前日比0.018円安い90.729円で取引を終えました。
東京市場のユーロ円は、海外の流れを引き継ぎ121.56円近辺まで下落後、甘利経済再生相の発言を受けて122.18円近辺まで反発しました。欧米市場では、欧州株安に伴うユーロ売りから121.22円近辺まで値を下げましたがスペイスペインの国債利回りが大幅に低下し、欧州株が持ち直したことから買い戻しを誘い前日比0.319円高い122.418円で取引を終えました。
≪2013年1月29日クローズ時点≫
ドル・円 :「ブル」売り27% 買い73%
ユーロ・円 :「ベア」売り60% 買い40%
ユーロ・ドル :「ベア」売り83% 買い17%
英ポンド・円 :「ブル」売り43% 買い57%
豪ドル・円 :「ブル」売り35% 買い65%
NZドル・円 :「ブル」売り49% 買い51%
【今日の主な経済指標】
15:00 ZAR マネーサプライM3[前年同月比] 12月
17:00 CHF KOF景気先行指数 1月
18:30 GBP 消費者信用残高 12月
18:30 GBP マネーサプライM4[前月比] 12月
18:30 GBP マネーサプライM4[前年同月比] 12月
19:00 EUR 消費者信頼感(確定値) 1月
21:00 USD MBA住宅ローン申請指数[前週比]
22:15 USD ADP雇用統計[前月比] 1月
22:30 USD 四半期実質国内総生産(GDP、速報値)[前期比年率] 10-12月期
- 今日のトレードポイント -
本日は、スペインの10-12月期GDPをはじめとして、ユーロ圏消費者信頼感指数・確報値、米1月ADP全国雇用者数、同10-12月期GDP、そしてFOMCの結果公表と、欧米市場で注目されるイベントが控えており、動きづらい展開が予想されます。また、結果次第では大きく反応する可能性もあることから、しっかりとしたリスク管理を行いたいです。
[今日の予想レンジ]
ドル・円 90.00-92.50 ユーロ・円 121.00-123.50 ポンド・円 142.50-144.50