FXレポート

FOMC議事録に注目。金利動向次第でドル円戻りを試すか

東京時間のドル円は方向感が定まらない展開が続いた。前日のNYダウが上昇したことを受け、日経平均株価が底堅く推移すると上値を試す場面も散見されたが、93.30付近からは輸出の売りが意識され上値が重い状況結局、92.800円から93.300円レンジの取引となった。

ロンドン時間に入ると、独7月ZEW景気期待指数の発表されたが市場予想より弱い結果となったことから、対円や対ドルでユーロが売られる展開となった。ユーロ円は一時129.815円付近、ユーロドルは1.39647近辺まで下落した。また、ポーゼン次期BOE(英中銀)金融政策委員の「中期的にはポンドは対ユーロで上昇と予想」との発言もユーロ下落の背景にあるようだ。

ニューヨーク時間序盤は、米小売売上高や米ゴールドマンサックスの決算発表等が相次いだが、事前予想を上回る結果は得られなかったため、市場の反応は限定的なものとなった。後半に入ると、米インテルの決算発表が予想よりも強い結果だったことから、ドル円は93.765円ユーロ円は130.935円と共にこの日の高値を付けた。その後も底堅く推移し、ドル円は93.678円、ユーロ円は130.786円で引けた。ポンド円は152.831円で取引を終えた。

本日は、英国失業率やNY連銀製造業景気指数、FOMC議事録などが予定されている。本日もイベントが多い日となっているが、なかでもFOMC議事録に注目したい。米国経済の先行き不透明感に光明をさす内容の可能性もある。明日から本格化する米企業決算に関するニュースも、前日のGS報道のような例もあるため注意を払う必要があるだろう。


[予想レンジ]
ドル・円    92.70~94.80
ユーロ・円 129.80~132.20
ポンド・円 151.20~153.90

【今日の主な経済指標】

17:30     GBP     失業率

18:00     EUR     消費者物価指数

20:00     USD     MBA住宅ローン申請指数

21:30     USD     消費者物価指数

21:30     USD     ニューヨーク連銀製造業景気指数

03:00    USD     米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨



 さて、マーケット参加者のポジションは......

 ≪2009年7月14日クローズ時点≫
 ドル・円 :  ブル
 ユーロ・円 : ブル
 ユーロ・ドル :ブル
 英ポンド・円 :ブル
 豪ドル・円 : ブル
 NZドル・円 :  ブル
 ※ブルは「買い」、ベアは「売り」、スクウェアは「拮抗」になります。

 ドル・円は「ブル」
 米企業決算に対し、楽観的な見方が大勢の模様。昨日は大企業の好決算が相次いだこともあり、
 買いが優勢の展開。本日はFOMC議事録などが予定されており、慎重な判断が求められそうだ。
 
 ユーロ・円は「ブル」
 昨日は経済指標や要人の発言等で一喜一憂の動きとなったが、総じて堅調に展開して上昇した。
 参加者も引き続き上昇することを予想し「ブル」となっている様子。

 ポンド・円は「ブル」
 次期BOE(英中銀)金融政策委員の発言や米インテルの好決算などの要因から、依然として
 参加者は強気の模様。明日から本格化する米企業決算の動向により一段高の可能性もある。
 

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