FXレポート

為替介入の警戒感が根強いなか、米FOMCに注目!!

昨日のドル円は序盤、日本政府・日銀による為替介入の警戒感から買いが先行するなか、仕掛け的なドル買いが観測され一時78.973円まで急伸しました。しかしその後、介入ではないことが確認されると、一転して巻き戻す展開となり78.00円付近まで反落。欧州市場では、欧州株式やGlobexのNYダウ先物が大幅下落するなど、リスク回避の動きが強まったものの、下値では介入警戒感が根強く78.10円付近を底堅く推移しました。NY市場では、ギリシャが国民投票を実施する意向を表明したことから、欧州債務問題の先行き不透明感が強まりましたが、欧州通貨に対して安全通貨のドルと円が同時に売買されたことから方向感に乏しい展開となり前日比+0.135円となる78.287円で取引を終えました。

ユーロ円は、前日の円売り介入による大幅上昇の反動から、東京市場ではジリ下げの展開となり107.65円付近まで軟化しました。欧州市場に入っても、欧州株式市場が全面安となるほか、中国の景気減速懸念が高まったことも重しとなり106.70円付近まで下押しに。NY市場では、ユンケル・ユーログループ議長がギリシャの国民投票について「ギリシャが新たな支援策を否定すれば、ギリシャは破綻を免れない」との発言に嫌気し、ユーロ売りが加速し106.501円まで下落しました。しかし引けにかけて、一部報道機関が「仏・独首脳は欧州首脳会議の合意事項の完全実施で合意」と報じられると、投資家のリスク許容度が改善を受けて、ユーロに買い戻しが入り107.281円(前日比:-0.989円)まで持ち直し取引を終えました。

≪2011年11月1日クローズ時点≫
ドル・円   :「ブル」売り32%  買い68%
ユーロ・円  :「ブル」売り44%  買い56%
ユーロ・ドル :「ブル」売り72% 買い28%
英ポンド・円 :「ブル」売り41% 買い59%
豪ドル・円  :「ブル」売り23% 買い77%
NZドル・円  :「ブル」売り29% 買い71%

【今日の主な経済指標】
17:55 DEM  失業者数[前月比] 10月
17:55 DEM  失業率 10月
18:00 EUR  製造業購買担当者景気指数(PMI、改定値) 10月
20:00 USD  MBA住宅ローン申請指数[前週比]
20:30 USD  チャレンジャー人員削減数[前年比] 10月
21:15 USD  ADP雇用統計[前月比] 10月
01:30 USD  米連邦公開市場委員会(FOMC)、終了後政策金利発表


                                         今日のトレードポイント

本日のイベントは、MBA住宅ローン申請指数、チャレンジャー人員削減数、ADP雇用統計、米連邦公開市場委員会など複数の発表が控えています。米連邦公開市場委員会では、QE3を実施するのではとの見方が強く動向を注意深く窺いたいでしょう。また、週末の米雇用統計を控え、ADP雇用統計にも市場の注目が集まることが想定されるため、市場予想から大幅に振れた場合に備えてリスク管理をしっかりと行いたいです。

[今日の予想レンジ]
ドル・円 77.00-80.50  ユーロ・円 107.00-111.00  ポンド・円 124.00-129.00

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