FXレポート

欧州債務問題が重石の中、FOMC結果に注目集まる!!

昨日のドル円は、連休明けとあって仲値不足が観測される中、東京時間では本邦勢のドル買いなどが下支えとなり、日本時間午前9時半頃に高値76.757円まで値を上げました。しかし仲値が過ぎると伸び悩み、日経平均が下げ幅を拡大したことで小幅に値を崩しました。欧州時間に入ると欧州株が比較的底堅い動きとなったほか、野田首相が「EFSF債をさらに購入し欧州市場と経済の安定化を助ける」と述べたことが好感され、再び76.70円付近まで巻き戻す展開に。NY市場に入るとIMFが主要国の経済成長見通しを軒並み引き下げたことが伝わり、ややリスク回避の動きが見られましたが反応は限定的であり、76.00円半ばを中心とした小幅な上下に終始しました。引け際にトロイカ(IMF、EU、ECB)の作業部隊がギリシャの調査を10月までに完了させると伝わり、具体的な次回融資に関する発表が行なわれなかったことで失望売りが散見されました。NYクローズ頃には昨日安値76.32円に迫る安値76.350円を付けてからは、もみ合いとなったまま76.464円(前日比-0.081円)で取引を終えました。

ユーロ円は、東京時間入り直後に格付け会社S&Pがイタリアの格付けを「A+」から「A」に引き下げたことを受けて売りが先行しました。日本時間午後12時過ぎには安値103.982円まで下落しましたが、下げ渋ると次第に104.10円付近で横ばいに推移しました。欧州勢の参入後は野田首相の発言を受けて欧州債務問題への懸念が幾分後退したことで買い戻しが入り、105円台まで巻き戻されました。NY市場に入ると買い戻しが一服し、明日にFOMCを控えていることから徐々に様子見ムードが強まり、104円台半ばで方向感に乏しい展開となりました。引けにかけてはEUが「ギリシャとの協議で良い進展が見られた」との発言が好感され、104.738円(前日比:-0.063円)小幅に下げ幅を縮小して取引を終えました。


≪2011年9月19日クローズ時点≫
ドル・円   :「ブル」売り 4%  買い96%
ユーロ・円  :「ブル」売り19%  買い81%
ユーロ・ドル :「ベア」売り52% 買い48%
英ポンド・円 :「ブル」売り11% 買い89%
豪ドル・円  :「ブル」売り 7% 買い93%
NZドル・円  :「ブル」売り15% 買い85%


【今日の主な経済指標】
13:30 JPY 全産業活動指数[前月比] 7月
17:00 ZAR  消費者物価指数(CPI)[前月比] 8月
17:00 ZAR  消費者物価指数(CPI)[前年同月比] 8月
17:30 GBP  英中銀金融政策委員会(MPC)議事要旨
20:00 CAD  消費者物価指数(CPI)[前月比] 8月
20:00 CAD  消費者物価指数(CPI)[前年同月比] 8月
20:00 CAD  消費者物価指数(CPIコア)[前月比] 8月
20:00 CAD  消費者物価指数(CPIコア)[前年同月比] 8月
20:00 USD  MBA住宅ローン申請指数[前週比]
20:00 ZAR 小売売上高[前年同月比] 7月
23:00 USD  中古住宅販売件数[年率換算件数] 8月
23:00 USD  中古住宅販売件数[前月比] 8月
03:15 USD  米連邦公開市場委員会(FOMC)、終了後政策金利発表


                                        今日のトレードポイント


欧州債務懸念が相場の重しとなっている中、本日は連邦公開市場委員会(FOMC)を控えております。追加の景気刺激策が発表されるとの期待が高まっており、何も刺激策が示されない場合には失望売りによって、大きく相場が動く可能性があるため注意が必要です。FOMCが行われる前の時間帯は結果を見極めようと様子見ムードが強まり、動きづらい展開となる可能性がありそうです。


[今日の予想レンジ]
ドル・円 75.00-78.00  ユーロ・円 103.00-105.50  ポンド・円 118.50-121.00

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