FXレポート

欧州金融安定ファシリティー(EFSF)の動向に注目か!?

昨日のドル円は、連休明けとなった東京市場で仲値に向けてドル買いが強まり76.759円まで上昇しました。しかし、仲値後に米格付け会社S&Pが欧州金融安定ファシリティー(EFSF)を格下げするとの見解を示したことから、ユーロ各国のソブリンリスクが懸念され、リスク回避の円買いが優勢となり76.227円まで反落しました。欧州市場に入ると、欧州株式が堅調地合いとなったことで、投資家のリスク回避姿勢が後退しドル円は76.50円付近まで持ち直し。NY市場では、ショイブレ独財務相が「EFSFは効果的に利用し、規模拡大の方針はない」との発言を受けて、再びリスク回避の動きが強まり76.20円付近まで弱含み。ただ、引けにかけて、NYダウが200ドル超の反発したことでリスク回避の動きが和らぎ前日比-0.276円となる76.376円まで小幅に戻し取引を終えました。

ユーロ円は、東京市場で米格付け会社S&Pが「大規模な欧州の救済基金が格付けを圧迫する可能性がある」との見解を示すと、欧州の財政問題が不安視されリスク回避の動きから101.937円まで軟化しました。しかし、欧州市場に入ると、欧州株式やGlobexのNYダウ先物の堅調推移を背景に、リスク回避の動きが後退し買い戻す展開になると103.30円付近まで持ち直しました。NY市場では、欧州の債務問題が懸念され上値は重たかったものの、NYダウの大幅上昇が下支えとなり103.292円(前日比:-0.275円)で取引を終えました。


≪2011年9月26日クローズ時点≫
ドル・円   :「ブル」売り 6% 買い94%
ユーロ・円  :「ブル」売り25% 買い75%
ユーロ・ドル :「ベア」売り51% 買い49%
英ポンド・円 :「ブル」売り20%  買い80%
豪ドル・円  :「ブル」売り11% 買い89%
NZドル・円  :「ブル」売り20% 買い80%

【今日の主な経済指標】
15:00 DEM  GFK消費者信頼感調査 10月
17:00 EUR  マネーサプライM3[前年同月比] 8月
22:00 USD  ケース・シラー米住宅価格指数 7月
22:00 USD  ケース・シラー米住宅価格指数[前年同月比] 7月
23:00 USD  消費者信頼感指数(コンファレンス・ボード) 9月
23:00 USD  リッチモンド連銀製造業指数 9月 )


                          今日のトレードポイント

本日のイベントは、ユーロ圏マネーサプライM3、米ケース・シラー米住宅価格指数、米消費者信頼感指数、米リッチモンド連銀製造業指数などが控えています。欧州の債務問題が懸念されリスク回避の地合いが強まっていることから、市場予想より弱めの数字が出た場合を想定し、慎重姿勢を維持したいところです。また、欧州金融安定ファシリティー(EFSF)に関する要人の発言やニュースなどに注意が必要です。

[今日の予想レンジ]
ドル・円   75.80-77.50     ユーロ・円 102.00-104.00    ポンド・円 117.50-120.50

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