カーニーBOE総裁の発言から、ポンド売りの展開！
昨日のドル円は、114.324円で取引を開始した後、早朝取引においては、日経平均株価の上昇を見込んだ円売りが入り日通し高値である114.36円近辺まで上昇しました。東京市場においては、総じて手掛かり材料を欠いたものの、前日の海外時間にドル買いが進んでいた反動から利益確定の動きが入ったほか、時間外の米10年債利回りが低下したことで、114.10円近辺まで下落しました。欧州市場では、イングランド銀行（BOE）による金利発表があり、市場予想通りに据え置きを決定しましたが、カーニー英中銀（ＢＯＥ）総裁が「家計支出とＧＤＰ成長の鈍化が著しい」と発言したことで、ポンドが売られドル円もつれて113.84円近辺まで下げ幅を広げました。ＮＹ市場に入ると、この日発表された4月米卸売物価指数（ＰＰＩ）や前週分の米新規失業保険申請件数が強かったことで114.11円近辺まで値を戻しました。しかしその後には米国株式市場がマイナスでスタートし下げ幅を広げたことから円買い先行となり、ストップロスを巻き込んで日通し安値となる113.45円近辺まで下落しました。引けにかけてはショートカバーが入ったことで値を戻し、前日比では0.398円安い113.871円で取引を終えました。
≪2017年05月11日クローズ時点≫
ドル・円 ：「ブル」 売り48% 買い52%
ユーロ・円 ：「ベア」 売り66% 買い34%
英ポンド・円 ：「ベア」 売り57% 買い43%
豪ドル・円 ：「ブル」 売り19% 買い81%
NZドル・円 ：「ブル」 売り20% 買い80%
ユーロ・ドル ：「ベア」 売り72% 買い28%
【今日の主な経済指標】
08:50 JPY マネーストックＭ２[前年同月比] 4月
15:00 DEM 消費者物価指数（ＣＰＩ、改定値）[前月比] 4月
15:00 DEM 国内総生産（ＧＤＰ、速報値）[前年同期比] 1-3月期
15:00 DEM 国内総生産（ＧＤＰ、速報値）[前期比] 1-3月期
15:45 FRF 非農業部門雇用者・速報値[前期比] 1-3月期
18:00 EUR 鉱工業生産[前月比] 3月
21:30 USD 小売売上高（除自動車）[前月比] 4月
21:30 USD 小売売上高[前月比] 4月
21:30 USD 消費者物価指数（ＣＰＩ）[前年同月比] 4月
21:30 USD 消費者物価指数（ＣＰＩコア指数）[前月比] 4月
21:30 USD 消費者物価指数（ＣＰＩ）[前月比] 4月
23:00 USD 企業在庫[前月比] 3月
23:00 USD ミシガン大学消費者態度指数・速報値 5月
- 今日のトレードポイント -
昨日も、カーニー英中銀（ＢＯＥ）総裁のネガティブな発言や、ＮＹダウの下落などドル売り要因がでましたが、下値を試すまでは下落せず引き続き底堅い値動きとなりました。本日は、米4月消費者物価指数（ＣＰＩ）や米4月小売売上高など重要度が高い指標が発表されるので同時間帯の値動きには注意したいです。しかし、トレンド的には、円安傾向が続いていると考えられるので、引き続きロングポジションの押し目買いを意識しつつ取引に望みたいところです。
[今日の予想レンジ]
ドル・円 113.00-115.00
ユーロ・円 122.50-125.00
ポンド・円 144.50-148.00
