FOMC議事要旨受け9月利上げ観測後退!
昨日のドル円は、124.383円で取引を開始した後、東京市場において上海総合指数が大幅に下落して始まったことや日経平均株価が下げ幅を拡大した流れを受け一時124.22円近辺まで下落し上値の重い展開となりました。欧州市場では、米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨の発表を控えていたこともあり124.30円を挟んだ狭いレンジでの値動きとなりました。NY市場に入ると、7月米実質平均週賃金が改善されたことを受け米10年債利回りの上昇とともに日通し高値となる124.467円まで上昇しました。その後は、NYダウ平均の下落や米10年債利回りが再び低下したことが嫌気され値を下げる展開となりましたが、一部通信社から3時に公表予定だった米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨の内容が事前に伝わり、「ほとんどのメンバーが利上げの状況は近づいていると主張した」との見解が示されるとドル買いが強まり124.20円台まで買い戻されました。ただ、その後正式に「労働市場やインフレ見通しにいくらかのさらなる改善が見られた際に利上げを行う」「利上げを行う準備はあるが、さらなるデータを待っている」などと発表されると、早期利上げを示唆する内容ではないとの見方からドルが売られ日通し安値となる123.694円まで下落しました。引けに掛けても安値圏での推移は変わらず、前日比では0.485円安い123.882円で取引を終えました。
≪2015年08月19日クローズ時点≫
ドル・円 :「ブル」 売り28% 買い72%
ユーロ・円 :「ベア」 売り60% 買い40%
英ポンド・円 :「ベア」 売り54% 買い46%
豪ドル・円 :「ブル」 売り13% 買い87%
NZドル・円 :「ブル」 売り11% 買い89%
ユーロ・ドル :「ベア」 売り58% 買い42%
【今日の主な経済指標】
08:50 JPY 対外対内証券売買契約等の状況(対内株式) 前週分
15:00 DEM 生産者物価指数(PPI)[前月比] 7月
17:30 GBP 小売売上高指数[前月比] 7月
21:30 CAD 卸売売上高[前月比] 6月
21:30 USD 新規失業保険申請件数 前週分
23:00 USD フィラデルフィア連銀製造業景気指数 8月
23:00 USD 中古住宅販売件数[年率換算件数] 7月
23:00 USD 中古住宅販売件数[前月比] 7月
23:00 USD 景気先行指標総合指数[前月比] 7月
- 今日のトレードポイント -
中国の株安や商品市場の下落を受け世界経済に対する不透明感からリスク回避志向が高まっています。これを受けドル円相場は円買いドル売りの流れになることが予想され123円台での推移となるのではないでしょうか。ただ、米経済指標の結果が市場予想よりも良い結果となれば一時的にはドル買いの流れになりそうですが、上値の重い展開になりそうです。
[今日の予想レンジ]
ドル・円 123.50-124.20
ユーロ・円 137.30-138.50
ポンド・円 192.50-196.80