FXレポート

週末要因に注意。ドル円95円が遠くなると反落も

昨日は6月の米中古住宅販売件数が市場予想を上回りNYダウが上昇。一時は前日比200ドルをつけ年初来高値を更新し、1月以来の9000ドル台を回復した。これを受けて米国経済の回復に期待感が膨らみドル円は、7月8日の直近高値94.886円をクリアし、ほぼ2週間ぶりに上抜け一時95.294円まで続伸した。その後は利益確定から値を戻し94.966円で取引を終えている。

米国の経済指標が景気後退からの脱却を示唆しており、ドルが選好される状況となっている。心理的な節目となる95円をあっさり抜けており、基調はドルが強い地合となっている。ただし、本日の東京時間には94.60台まで押されており、景気回復期待だけのドル買いにも限界感が出てくるのは否めない。

本日は週末であることから、ロングポジションの手仕舞いも想定され、95円維持が出来なければ再度、94円台前半は視野に入れておきたい。株価の上昇と金利の上昇が引続きドルの買い材料となっているが、本日23時に発表される米・7月ミシガン大学消費者信頼感指数が、予想(65.0)をクリアできなければ、再度94円アンダーのレンジにマーケットが押し戻される可能性が高くなるだろう。


[予想レンジ]

ドル ・円   93.50~ 95.10
ユーロ・円 133.50~135.5
ポンド・円 153.60~157.60


【今日の主な経済指標】

17:00     EUR     サービス部門購買担当者景気指数
17:00     EUR     製造業購買担当者景気指数
17:30     GBP     四半期国内総生産
23:00     USD     ミシガン大学消費者態度指数


 さて、マーケット参加者のポジションは......

 ≪2009年7月21日クローズ時点≫
 ドル    ・円 :ブル
 ユーロ  ・円 :ベア
  ユーロ  ・ドル:ベア
 英ポンド・円 :ベア
 豪ドル  ・円 :ブル
 NZドル  ・円 :ブル

 ※ブルは「買い」、ベアは「売り」、スクウェアは「拮抗」になります。

 ドル・円は「ブル」
 株高・指標堅調・債利回り上昇が好感されて「ブル」。
 しかしながら、ロングポジションはかなり解消されているようで、ベアに反転する可能性も高い。
 米国経済の回復をかなり折り込んだ状況となっており、冷や水を浴びせる指標が発表されれば
 ベア入りも視野に入る。

 ユーロ・円は「ベア」
 急激な円安が進んだため、調整で「ベア」。
 ユーロの景気回復期待はかなり弱くなっており、134円を割り込んでくるとベアが強くなる可能性も。

 ポンド・円は「ベア」
 ユーロ同様、円売り進行の調整売りで「ベア」。
 本日、注目の4-6月期の英四半期国内総生産の速報の発表が予定されており、
 今後を占う試金石として注視する必要がありそうだ。

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