FXレポート

地区連銀総裁の6月の利上げ発言が出るも市場への影響は限定的

昨日のドル円は、110.176円で取引を開始した後、東京市場において日経平均株価の上昇にともない110.27円近辺まで上昇しましたが、日経平均株価が下げに転じると109.93円付近まで失速しました。ただ、110.00円割れの水準では押し目買いが見られたほか、米10年債利回りの上昇を背景に全般ドル買いが進み日通し高値となる110.38円近辺まで持ち直しました。欧米市場では、ナイト・セッションの日経平均先物や欧米株式相場が軟調に推移したことを受けて、リスク回避のドル売りが優勢となりました。米10年債利回りの低下も重しとなりドル円は日通し安値となる109.70円近辺まで下押ししました。米新規失業保険申請件数は予想より増加し、5月フィラデルフィア連銀製造業指数は2カ月連続でマイナスとなりましたが、4月景気先行指数の伸びは加速するなどまちまちの結果となり、市場への影響は軽微に終わりました。なお、ラッカー米リッチモンド連銀総裁が「FOMCは3月に利上げをするのが妥当だった」「6月利上げの根拠は強い」などの見解を示したほか、ダドリー米ニューヨーク連銀総裁が「6月は間違いなくライブな会合になる」「景気が自身の見通し通りであれば6、7月の会合における利上げは理にかなう」などと発言すると、ドルの買い戻しが入る場面も見られましたが、反応は一時的となりました。ドル売りが一巡した後は下げ幅を縮小し、前日比では0.234円安い109.960円で取引を終えました。

≪2016年05月20日クローズ時点≫
ドル・円    :「ブル」      売り36% 買い64%
ユーロ・円  :「ブル」       売り42% 買い58%
英ポンド・円 :「ブル」      売り42%  買い58%
豪ドル・円  :「ブル」      売り 6%  買い94%
NZドル・円   :「ブル」      売り13% 買い87%
ユーロ・ドル :「ベア」      売り54% 買い46%

【今日の主な経済指標】
15:00 DEM 生産者物価指数(PPI)[前月比] 4月
17:00 EUR 経常収支 3月
21:30 CAD 小売売上高[前月比] 3月
21:30 CAD 小売売上高(除自動車)[前月比] 3月
21:30 CAD 消費者物価指数(CPI)[前月比] 4月
21:30 CAD 消費者物価指数(CPI)[前年同月比] 4月
21:30 CAD 消費者物価指数(CPIコア)[前月比] 4月
21:30 CAD 消費者物価指数(CPIコア)[前年同月比] 4月
23:00 USD 中古住宅販売件数[年率換算件数] 4月
23:00 USD 中古住宅販売件数[前月比] 4月

- 今日のトレードポイント -
18日に公表された4月FOMC議事録において6月の利上げ観測が強まりドルは全面高となっておりますが、今後の米経済指標の結果次第では利上げが見送られる可能性があることも忘れてはなりません。本日のドル円は110円を挟んだ底堅い推移が予想されますが、週末ということや大きな経済指標発表もないため、あまり大きな値動きにならないと思います。

[今日の予想レンジ]
ドル・円          109.60-110.80
ユーロ・円      122.00-124.50
ポンド・円       157.00-164.00  

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