FXレポート

ドル円は6営業日ぶりに反落!

昨日のドル円は、121.355円で取引を開始し、その直後には日通し高値となる121.366円を付けました。東京市場における仲値にかけては実用筋のドル売りなどにより121円前半まで下落。午後に入り日経平均株価が伸び悩むなか利益確定の売りに押されましたが121円近辺では押し目買いも入り底堅さを見せました。欧米市場では、欧州通貨などでドル安が進んだ影響から売りが先行し一時120.844円と日通し安値まで下落。その後発表された5月米フィラデルフィア連銀製造業景気指数や4月米中古住宅販売件数は市場予想を下回る結果となった一方で、4月米景気先行指標総合指数は予想より強い内容となったため、指標発表後は121.10円を挟んだ値動きとなりました。取引終盤に入り、米10年債利回りが低下幅を広げ120.93円近辺まで値を下げる場面もありましたが、121.00円割れの水準では押し目買いが入り、前日比では0.26円安い121.056円で取引を終えました。

≪2015年05月21日クローズ時点≫
ドル・円    :「ベア」 売り59% 買い41%
ユーロ・円  :「ベア」 売り51% 買い49%
英ポンド・円 :「ベア」 売り73%  買い27%
豪ドル・円  :「ブル」 売り25%  買い75%
NZドル・円   :「ブル」 売り 9% 買い91%
ユーロ・ドル :「ベア」 売り53% 買い47%

【今日の主な経済指標】
15:00 DEM  国内総生産(GDP、改定値)[前年同期比] 1-3月期
15:30 JPY   黒田東彦日銀総裁、定例記者会見
17:00 DEM  IFO企業景況感指数 5月
17:00 EUR   ドラギ欧州中央銀行(ECB)総裁、発言
20:00 GBP  カーニー英中銀(BOE)総裁、発言
21:30 CAD  消費者物価指数(CPIコア)[前年同月比] 4月
21:30 USD  消費者物価指数(CPI)[前年同月比] 4月
26:00 USD  イエレン米連邦準備理事会(FRB)議長、発言


- 今日のトレードポイント -

黒田日銀総裁の発言に注目が集まりますが金融政策は現状維持が予想されるため発言による影響は軽微であると思われます。米連邦公開市場委員会(FOMC)議事録においてイエレン米連邦準備理事会(FRB)議長が1-3月期の景気低迷後、米経済は緩やかな回復基調へ回帰すると想定していることが現在のドル高要因の一部を支えています。これにより121円前後では押し目買いが入り底堅い推移となっておりますが、さらに上昇する材料を欠いているため121円を挟んだレンジ相場が予想されます。本日は週末要因からポジション調整が入ることを想定し121円台を維持して取引を終えるか注目したいです。


[今日の予想レンジ]
ドル・円     120.80-121.50
ユーロ・円 133.00-136.00
ポンド・円  186.50-192.00

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