米長期金利の上昇からドルは強含み5月15日以来の高値で取引終了!!
昨日のドル円は、5月HSBC中国製造業購買担当者景気指数(PMI)速報値が市場予想を上回る結果になると日経平均株価は上げ幅を拡大しました。その後かんぽ生命が2015年3月期に日本株と外貨建て債券の保有比率を拡大する方針であると報道されると日経平均株価はさらに上げ幅を拡大しドル円は101.75円近辺まで上昇しました。欧米市場では、「量的・質的金融緩和を推し進めた雨宮日銀理事の再任が有力になった」との報道を受けて円売りドル買いの流れとなる場面も見られましたが、タイ軍が政府を掌握したとのニュースが伝わると、アジアへの不透明感から一時リスク回避傾向が強まり、101.50円付近まで下押しました。その後、米長期金利がもち直し気味に推移すると幅広い通貨に対してドルは強含み、ドル円は101.81円近辺まで上昇しました。取引終盤でも高値圏での推移は継続し、前日比では0.327円高い101.712円と5月15日以来の高値で取引を終えました。
≪2014年5月22日クローズ時点≫
ドル・円 :「ブル」売り23% 買い77%
ユーロ・円 :「ブル」売り36% 買い64%
英ポンド・円 :「ブル」売り47% 買い53%
豪ドル・円 :「ブル」売り14% 買い86%
NZドル・円 :「ブル」売り29% 買い71%
ユーロ・ドル :「ブル」売り42% 買い58%
【今日の主な経済指標】
15:00 DEM 国内総生産(GDP、改定値)[前年同期比] 1-3月期
21:30 CAD 消費者物価指数(CPI)[前年同月比] 4月
23:00 USD 新築住宅販売件数[年率換算件数] 4月
23:00 USD 新築住宅販売件数[前月比] 4月
- 今日のトレードポイント -
本日のドル円は、東京市場において日経平均株価が大幅上昇となれば102円台に乗せる可能性もありえますが、株価高となる材料に欠けるため101円台半ばから後半での推移となるのではないでしょうか。NY市場では、米4月新築住宅販売件数(年率換算件数)が発表されますが、2か月連続で減少中となっており前回は38.4万件13年7月以来の低水準でした。購入目的の住宅ローン申請指数の上昇などを考慮すると今回は増加することが予想されているため指標発表前後では一時的にドル買いとなることが予想されますが、週末によるポジション調整を考慮すると101円台後半での方向感に欠ける展開が予想されます。
[今日の予想レンジ]
ドル・円 101.00-102.50 ユーロ・円 137.00-141.00 ポンド・円 168.50-173.50