FXレポート

米4月失業率、予想を超え9%台となれば衝撃

■今週の為替の動き

 米ドル・円(2009年4月30日―5月6日)
 High 99.613
 Low 97.135

 ユーロ/米ドル(2009年4月30日―5月6日)
 High 1.34375
 Low 1.31909
 
 GW中の為替相場は、米国の経済指標が概ね好調だったこともあり、円安方向に推移した。東京時間は材料もなく薄商いで、NY時間はストレステストをめぐ る観測を材料に一喜一憂する展開となった。バンカメ・シティ・GMACなどが資本増強が必要と報道されたが、要人発言からも米銀が危機的な状況とは判断さ れていないことがわかり、不透明感が払拭されてドル・株の上昇材料となった。

 ユーロ円は124円台から132円後半まで急回復した後、一服感から利益確定の売りが出て130円後半まで後退する局面もあった。もともとドイツ国債以 外のユーロ圏の債券も信頼性は衰えておらず、4月末は利回り低下・価格上昇基調にあった。GW前の124円台は絶好の押し目買いの好機となったようで、現 状は130円台で定着した格好となっている。

 1 (金)USD ISM製造業景況指数(4月) 予想(37.8) 前回(36.3) 結果(40.1%) 
 5 (火)USD ISM非製造業景況指数(4月) 予想(42.0) 前回(40.8) 結果(43.7%)
 
■来週の注目すべきイベント
 
 8(金) USD 非農業部門雇用者数変化(4月) 予想(-61.0万人) 前回(-66.3万人) 
 8 (金)USD 失業率(4月)     予想(8.9%)  前回(8.5%)
 12(火)USD 貿易収支(3月)    予想(-292億ドル) 前回(-260億ドル) 
 13(水)GBP BOE(英中銀)四半期インフレ報告 

■来週の注目の通貨ペア

 ドル/円
   
 ストレステストの結果は概ね報道されたが、米銀の先行きが注目される展開が続く。商業用不動産への融資が焦げ付く可能性が注目されており、次の火種とな りそうだ。資本増強が必要と判定された銀行に増資のメドが立つならば、ドルのポジティブ材料となるだろう。その場合、安心感からドルとユーロ、ポンドが買 われて円が売られる展開となる可能性が高い。一方で、金曜日に発表される雇用統計には注意が必要だ。ドル円は足元の良好な米国経済指標を受けて上昇基調だ が、失業率がもし予想を超えて9%台の結果となれば、ドル買いにも一服感が広がる展開は視野に入れておきたいところである。
 
■ドル円予想レンジ
 
 97.70~102.50

■ユーロ円予想レンジ
 
 125.70~132.00

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