米3連休を控え持ち高調整でドルは売られる!
先週金曜日のドル円は、111.805円で取引を開始した後、日通し高値となる111.84円近辺まで上昇しました。東京市場では、日本株安やクロス円の下落を横目にドル売りが広がり、111.40円付近まで値を下げました。市場では「英米の3連休を控えて持ち高調整目的の売りが出た」との声もありました。欧州市場では、ナイト・セッションの日経平均先物が下落したほか、時間外の米10年債利回りの低下も嫌気されドル売りが進行し、日通し安値となる110.88円近辺まで値を下げました。NY市場では、1-3月期米国内総生産(GDP)改定値が市場予想を上回ったことを背景に対欧州通貨などでドル買いが進むなか、111.42円近辺まで反発しました。その後は米3連休前の週末を控えて、111円台前半での持ち高調整中心の値動きとなり、前日比では0.534円安い111.306円で取引を終えました。
≪2017年05月26日クローズ時点≫
ドル・円 :「ブル」 売り31% 買い69%
ユーロ・円 :「ベア」 売り60% 買い40%
英ポンド・円 :「ベア」 売り39% 買い61%
豪ドル・円 :「ブル」 売り15% 買い85%
NZドル・円 :「ブル」 売り25% 買い75%
ユーロ・ドル :「ベア」 売り62% 買い38%
【今日の主な経済指標】
17:00 EUR マネーサプライM3[前年同月比] 4月
- 今日のトレードポイント -
今週のドル円は米国の経済指標に大きな関心が集まりそうです。6月の利上げに最大の影響を与える6月1日の雇用統計をはじめ、30日発表されるCB消費者信頼感指数、31日に発表される米中古住宅販売仮契約など、注目のイベントが相次ぎ、今週は様子見姿勢が強かったマーケットが騒がしくなる展開が考えられます。また、29日はバンクホリデーですが、コミー元長官が30日以降のどこかで議会証言を行う予定でロシアゲートに関わる一連の捜査について新たな材料が出る可能性があり、サプライズに関してはこちらが最注目となるでしょう。米経済におけるテーマがトランプ大統領が主導する政策にあるのか、はたまたFRBにあるのか、市場の関係者がコンセンサスを探りあうような一週間となるでしょう。
[今日の予想レンジ]
ドル・円 110.80-112.00
ユーロ・円 123.80-125.50
ポンド・円 140.00-145.00