FXレポート

ドル円は3日ぶりに反発!

昨日のドル円は、110.699円で取引を開始した後、前日の海外市場で急落した流れを引き継いで仕掛け的なドル売りが先行し、110.54円近辺まで下落しました。東京市場では、「国内輸入企業から買いが観測された」との指摘があったほか、一時は360円超下落した日経平均株価が下げ渋ったことも支えとなり、ドル円は111.35円付近まで持ち直しました。
15時過ぎには一時111.422円まで持ち直した。欧米市場では、米10年債利回りの低下やナイト・セッションの日経平均先物の290円安を横目に欧州勢がドル売りで参入し、ストップロスを巻き込み、日通し安値となる110.23円近辺(4月25日以来の安値)まで下げ足を速めました。ただ、日経平均先物が下げ幅を縮めると買い戻される展開となりました。5月米フィラデルフィア連銀製造業景気指数や前週分の米新規失業保険申請件数が市場予想より強い結果となるなか、米10年債利回りが上昇に転じたほか、日経平均先物も80円高まで反発し、NYダウ平均も150ドル超上げ、ドル円はじりじりと上昇しました。市場では「コミー前FBI長官がロシア疑惑捜査を終了させる政治的圧力を受けていないと証言したビデオが出回り、ドル買い戻しを促した」との声もあり、ドル円は日通し高値となる111.73円付近まで持ち直しました。その後も高値圏での推移は変わらず、前日比では0.526円高い111.463円で取引を終えました。

≪2017年05月18クローズ時点≫
ドル・円    :「ブル」    売り33% 買い67%
ユーロ・円  :「ベア」       売り67% 買い33%
英ポンド・円 :「ベア」    売り55%  買い45%
豪ドル・円  :「ブル」      売り15%  買い85%
NZドル・円   :「ブル」      売り17% 買い83%
ユーロ・ドル :「ベア」    売り69% 買い31%

【今日の主な経済指標】
15:00 DEM 生産者物価指数(PPI)[前月比] 4月
17:00 EUR 経常収支 3月
21:30 CAD 小売売上高[前月比] 3月
21:30 CAD 小売売上高(除自動車)[前月比] 3月
21:30 CAD 消費者物価指数(CPI)[前月比] 4月
21:30 CAD 消費者物価指数(CPI)[前年同月比] 4月
23:00 EUR 消費者信頼感(速報値) 5月

- 今日のトレードポイント -
冴えない米経済指標が続いたことに加え、トランプ大統領の連邦捜査局(FBI)長官解任に関連して、政権とロシアの結託疑惑が報じられた影響を受けドルは売られる展開となっておりましたが、昨日のドル円は、トランプ疑惑が一端和らいたことに加え、米新規失業保険申請件数が労働市場の強さを示す内容となったことを受け、反発しました。市場では6月の利上げ観測の可能性が高まっていることを考えると、いずれドル買いの展開に変わるのではないでしょうか。ただ、トランプ大統領を巡る疑惑は、コミー長官解任に反発したFBIが、情報リークという形でトランプ大統領に反撃を加えたとみられる図式となっているだけに、追加情報が出てくる可能性があり、この問題は未だ尾を引きそうです。以上のことから、本日のドル円は、週末要因も絡み、上値も下値も限定的な展開が予想されるため、短期的な逆張りで利益確保を狙い取引に臨みたいです。

[今日の予想レンジ]
ドル・円            111.00-112.00
ユーロ・円        123.00-125.00
ポンド・円        142.00-146.50

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