ドル円は3日ぶりに反落!
昨日のドル円は、114.026円で取引を開始した後、東京市場において日経平均株価の上昇を背景にドル買いが入ったほか、市場では「米系短期筋からの買いが観測されている」との指摘もあり、114.30円近辺まで値を上げました。いったんは伸び悩む場面も見られましたが、114円割れの水準で下値の堅さを確認するとドル買いが再開しました。日経平均株価が引けにかけて140円超高まで上げ幅を広げたことに伴い、114.30円近辺まで買い戻されました。欧州市場では、ナイト・セッションの日経平均先物の上昇を支えに日通し高値となる114.40円近辺までドル買いが先行しましたが、一巡するとドル売りが優勢になりました。米10年債利回りが低下したほか、10月英鉱工業生産指数や10月英製造業生産指数が予想を大きく下回り、ポンド円が売り込まれた影響からドル円は113.90円付近まで失速しました。NY市場では、しばらく114.00円を挟んだもみ合いが続いていましたが、米10年債利回りが低下幅を拡大するとドル売りが再開し、日通し安値となる113.41円近辺まで下げ足を速めました。その後、NYダウ平均が280ドル超上昇し、史上最高値を更新したことでドル円は113.90円台まで反発するも、前日比では0.27円安い113.741円で取引を終えました。
≪2016年12月07日クローズ時点≫
ドル・円 :「ブル」 売り45% 買い55%
ユーロ・円 :「ベア」 売り65% 買い37%
英ポンド・円 :「ブル」 売り48% 買い52%
豪ドル・円 :「ブル」 売り26% 買い74%
NZドル・円 :「ブル」 売り39% 買い61%
ユーロ・ドル :「ベア」 売り63% 買い37%
【今日の主な経済指標】
08:50 JPY 対外対内証券売買契約等の状況(対外中長期債) 前週分
08:50 JPY 対外対内証券売買契約等の状況(対内株式) 前週分
08:50 JPY 国際収支・経常収支 10月
08:50 JPY 国際収支・貿易収支 10月
08:50 JPY 四半期実質国内総生産(GDP、改定値)[前期比] 7-9月期
08:50 JPY 四半期実質国内総生産(GDP、改定値)[年率換算] 7-9月期
09:01 GBP 英王立公認不動産鑑定士協会(RICS)住宅価格指数 11月
09:30 AUD 貿易収支 10月
14:00 JPY 景気ウオッチャー調査-現状判断DI 11月
15:30 FRF 非農業部門雇用者・改定値[前期比] 7-9月期
16:00 ZAR 四半期 南アフリカ経済研究所(BER)消費者信頼感指数 7-9月期
18:05 JPY 黒田東彦日銀総裁、発言
21:45 EUR 欧州中央銀行(ECB)政策金利グラフのマーク
22:15 CAD 住宅着工件数 11月
22:30 EUR ドラギ欧州中央銀行(ECB)総裁、定例記者会見
22:30 CAD 四半期設備稼働率 7-9月期
22:30 CAD 新築住宅価格指数[前月比] 10月
22:30 CAD 住宅建設許可件数[前月比] 10月
22:30 USD 新規失業保険申請件数 前週分
- 今日のトレードポイント -
昨日のNY市場において、米国債利回りが低下したことや、来週の米連邦公開市場委員会(FOMC)をめぐる思惑がドル売りにつながり、ドルが主要通貨に対して下落しました。来週の連邦準備理事会(FRB)はFOMCで利上げに踏み切ることが予想されておりますが、景気認識と政策運営に関しては慎重な姿勢を見せると予想されていることがドルの上値を重くしています。本日のドル円はこの流れを受け上値の重い展開が予想されるため、113円台半ばではドル買い、114円台半ばではドル売りのスタンスで取引に臨みたいです。
[今日の予想レンジ]
ドル・円 113.30-114.80
ユーロ・円 121.00-123.80
ポンド・円 141.00-147.50