ドル円は3月15日以来の高値を更新!
先週金曜日のドル円は、113.320円で取引を開始しました。東京市場では時間外の米10年債利回りが急上昇したほか、市場では「米系証券から日経平均先物にまとまった買いが持ち込まれた」との指摘があり、日経平均株価が150円近く上昇したことがドル買いを誘発しました。本日は週末の5・10日(ゴトー日)とあって仲値に向けたドル買いも入り、日通し高値となる113.89円近辺まで上昇し3月15日以来の高値を更新しました。その後、米10年債利回りが上昇幅を縮め、日経平均株価が一時マイナス圏に沈むと利益確定のドル売りが強まり113.26円付近まで失速しました。欧州市場では、欧州勢がドル売りで参入し日通し安値となる112.55円近辺まで下落した後は押し目買いが入り113.20円付近まで反発しました。その後再びドル売り圧力が高まり安値圏まで押し戻されるなど一進一退の値動きとなりました。NY市場では、ダウ平均が史上最高値を更新したほか、米10年債利回りが上昇するとじわりとドル買いが強まり113.30円付近まで持ち直しました。一方で、米3市場が短縮取引で次第に市場参加者が減少するなか、一段とドル買いを進める動きにもならず、前日比では0.285円安い113.039円で取引を終えました。
≪2016年11月25日クローズ時点≫
ドル・円 :「ブル」 売り48% 買い52%
ユーロ・円 :「ベア」 売り66% 買い34%
英ポンド・円 :「スクエア」 売り50% 買い50%
豪ドル・円 :「ブル」 売り25% 買い75%
NZドル・円 :「ブル」 売り39% 買い61%
ユーロ・ドル :「ブル」 売り47% 買い53%
【今日の主な経済指標】
18:00 EUR マネーサプライM3[前年同月比] 10月
23:00 EUR ドラギ欧州中央銀行(ECB)総裁、発言
- 今日のトレードポイント -
先週のドル円は、日・米株式市場の上昇や米国債利回りの上昇などを背景に上昇しました。11月のFOMC議事録が12月の追加利上げを示唆したことや10月米耐久財受注が好調だったこともドル買い需要を支えました。米金利の上昇が続く限り、ドル円は上値を試す展開となりそうです。今週もドル買いのスタンスを取り、債券市場そして株式市場の動向に注意して取引に臨みたいです。
懸念材料としては、トランプ次期大統領の選挙公約に陰りが見えたときに、急ピッチに上昇した反動から急激な下落になることが予想されますが、しばらくはドルの上昇基調は続くと思います。
[今日の予想レンジ]
ドル・円 112.60-114.00
ユーロ・円 119.00-121.20
ポンド・円 137.00-144.50