FXレポート

ドル円は2週間ぶりの安値で取引を終える!

昨日のドル円は、110.808円で取引を開始した後、東京市場において本日は月末とあって仲値に向けたドル買いが観測されたほか、日経平均株価が90円近い下落から下げ幅を縮めたことからドル買いを誘発し、日通し高値となる111.21円近辺まで上値を伸ばしました。その後は次第に上値が切り下がり110.80円台まで失速しました。欧州市場では、時間外の米10年債利回りが上昇幅を縮小したことで、日米金利差縮小を見越した円買い・ドル売りが先行し、ドル円は110.85円を挟んだ値動きとなりました。NY市場では、ドル売りが先行するなか、5月米シカゴ購買部協会景気指数(PMI)が55.2と市場予想の57.0を下回ったほか、4月米住宅販売保留指数も予想より弱い結果となり、ドル円は日通し安値となる110.48円近辺まで下押ししました。その後、シカゴPMIの結果が市場予想を上回る59.4へと訂正されると売りも一服し、110.70円台まで下げ渋る場面も見られました。なお、米連邦準備理事会(FRB)はこの日、米地区連銀経済報告(ベージュブック)を公表し「経済活動は大半の地域で穏やかもしくは緩やかなペースで拡大している」と指摘した一方で、「物価圧力はほとんど変わらず」とし鈍いインフレトレンドから抜け出す兆候はほとんど見られないと指摘しました。引けに掛けては買戻しも入り、前日比では0.026円安い110.730円2週間ぶりの安値で取引を終えました。

≪2017年05月31日クローズ時点≫
ドル・円    :「ブル」    売り29% 買い71%
ユーロ・円  :「ベア」       売り66% 買い34%
英ポンド・円 :「スクエア」  売り50%  買い50%
豪ドル・円  :「ブル」      売り12%  買い88%
NZドル・円   :「ブル」      売り26% 買い74%
ユーロ・ドル :「ベア」    売り83% 買い17%

【今日の主な経済指標】
08:50 JPY 四半期法人企業統計調査・ソフトウェア含む全産業設備投資額[前年同期比] 1-3月期
08:50 JPY 対外対内証券売買契約等の状況(対外中長期債) 前週分
08:50 JPY 対外対内証券売買契約等の状況(対内株式) 前週分
10:30 AUD 小売売上高[前月比] 4月
10:30 AUD 四半期民間設備投資[前期比] 1-3月期
14:45 CHF 四半期国内総生産(GDP)[前期比] 1-3月期
15:00 GBP ネーションワイド住宅価格[前月比] 5月
16:15 CHF 実質小売売上高[前年同月比] 4月
16:30 CHF SVME購買部協会景気指数 5月
16:50 FRF 製造業購買担当者景気指数(PMI、改定値) 5月
16:55 DEM 製造業購買担当者景気指数(PMI、改定値) 5月
17:00 EUR 製造業購買担当者景気指数(PMI、改定値) 5月
17:30 GBP 製造業購買担当者景気指数(PMI) 5月
20:30 USD チャレンジャー人員削減数[前年比] 5月
21:15 USD ADP雇用統計[前月比] 5月
21:30 USD 新規失業保険申請件数 前週分
23:00 USD ISM製造業景況指数 5月
23:00 USD 建設支出[前月比] 4月

- 今日のトレードポイント -
昨日のドル円は、5月米シカゴ購買部協会景気指数(PMI)や4月米住宅販売保留指数(仮契約住宅販売指数)が弱い結果となると、ドルは売られ2週間ぶりの安値で取引を終えました。弱い米経済指標の結果が続くなかドル売りの流れになっており、今後の流れを決定予想する上でも市場は2日の5月米失業率の結果に注目しています。この失業率の前哨戦となるADP雇用統計が本日予定されており、前回よりも良い結果が予測されておりますが、悪い結果となった場合にはドル売りが一気に加速することが予想されるため、内容を見極めポジション管理を徹底したいです。

[今日の予想レンジ]
ドル・円            110.00-111.50
ユーロ・円        123.00-125.50
ポンド・円        139.00-145.00
 

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