今夜23:00!バーナンキFRB議長の講演に注目!
昨日のドル円は、前日のNYダウが心理的な節目10,000ドルを維持したことが好感されたことや、東京市場序盤において「小沢一郎民主党前幹事長が代表選挙に出馬の意向を固めた」との報道が伝わり、小沢内閣誕生となった場合の積極的な財政出動による財政悪化懸念が意識されたことから、円が売られる展開となり、84.85円付近へと強含んだ。その後も84円台後半での小幅な動きとなり、日経平均が堅調な動きをみせたほか、一時前日比マイナス圏での取引となっていた上海総合もプラス圏へと切り返したことでリスク選好の流れから円を売り戻す動きが強まり85円台を窺う展開となった。しかし、欧州市場に入ると本邦輸出企業の売りや利益確定の動きに85円台手前で上伸を阻まれると、上昇して始まった欧州株や上げ幅を拡大していたGLOBEXのNYダウ先物が失速したことで上値が抑えられ84.50円付近まで押し戻された。NY時間では新規失業保険申請件数が発表され、予想よりも好結果だったことから84.70円付近まで一気に上昇を見せたものの、NYダウがプラス圏からマイナス圏に突入したことや、米7年債入札発表後に米金利が低下すると再び84.50円付近まで反落した。引けにかけては明日の米4-6月期GDPやバーナンキFRB議長の講演を控えていることから様子見ムードが漂い、84.391円で取引を終えた。
ユーロ円は米景気の下振れ懸念を背景としたドル売りに加え、株安一服を受けたリスク選好の円売りが優勢となったことからユーロは相対的に堅調な値動きとなり、欧州市場にかけて一時108.010円まで上昇。また、独GFK消費者信頼感調査が4.1と予想の4.0を上回ったこともユーロのプラス要因になった。しかし欧州市場に移るとGLOBEXのNYダウ先物や欧州株が失速したこともあり上値を抑えられると107.30円付近まで売り戻された。その後ギリシャの証券規制当局が「9月から空売り規制を撤廃する」と発表したことを好感して107.90円付近まで上昇する場面もあったが、NYダウが節目の10000ドルを割り込むと、リスク回避的な円買いが入り107円前半まで反落した。結局終値は107.362円で引け、前日比-0.253円とあまり方向感のでない一日なった。
本日の展開
本日は今夜23:00に予定されているバーナンキFRB議長の講演に注目が集まっている。今週発表された米中古・新築住宅販売件数が共に下振れし米住宅市場の二番底懸念が深まっている局面だけに、景気に一段と慎重な見方を示す可能性が高く、同議長の発言次第ではさらなる追加金融緩和観測が浮上する可能性もあり、積極的に買い進むことは困難となろうか。また、日本の追加景気対策も財政上の制約から思い切った手は打てず、金額も9,000億円程度に留まったことで円高抑止効果は乏しいとみられ、85円前後での攻防では戻り売りを検討してみたい。テクニカル面でも24日の安値83.588円から作られ始めた上昇トレンドの下限に触っていることで、再度の下落リスクは常に頭に入れておきたい。
ユーロ円は世界的な景気鈍化懸念を背景としたリスク回避型の円独歩高の可能性はあるものの、次の手掛かりが出てくるまでは先日発表された独IFO景気動向指数など独経済の好転がユーロの下値余地を限定することも考えられよう。欧州PIIGS(ポルトガル、イタリア、アイルランド、ギリシャ、スペイン)諸国に関しても徐々に信用不安が下火となっていることもサポート要因となろうか。また、シカゴ筋の先物ポジションを見ると約8ヶ月間も円買いの玉が積み上がっており、ここからさらに買い増すことは難しい状況と捉えることもでき、今後しびれを切らした投機筋が反対売買を行なって円買いのポジションを手仕舞ってくる可能性も頭に入れておきたい。
[今日の予想レンジ]
ドル ・円 83.50-85.90
ユーロ・円 105.80-108.20
ポンド・円 128.30-132.90
【今日の主な経済指標】
15:00 DEM 輸入物価指数
17:30 GBP 四半期国内総生産
18:30 CHF KOF景気先行指数
21:30 USD 四半期実質国内総生産
22:55 USD ミシガン大学消費者態度指
≪2010年8月26日クローズ時点≫
ドル・円 :「ブル」
ユーロ・円 :「ブル」
ユーロ・ドル :「べア」
英ポンド・円 :「ブル」
豪ドル・円 :「ブル」
NZドル・円 :「ブル」
※ブルは「買い」、ベアは「売り」、スクウェアは「拮抗」になります。
ドル円は「ブル」
当局の介入期待や、バーゲンハント的な買いが散見し「ブル」に変化はないが、日本の通貨当局の2トップは週末にかけ相次ぎ離日する。白川日銀総裁は26日~30日まで訪米、野田財務相は28~30日まで訪中する予定だ。通貨当局の指揮官が不在の中、短期筋の仕掛け的な動きに値崩れを起こす可能性も考えられることから注意を払いたい。経済指標では今夜発表のミシガン大学消費者、米四半期実質国内総生産が注目される。今週に入って発表された米住宅指標など予想を大幅に下回る結果となったにもかかわらず、下値は限定されたとから悪材料に免疫が付き始めてたと考えることもでき、仮に予想を大きく下回った場合、展開次第ではリバウンド狙いも一考してみたい。
ポンド円は「ブル」
株安連鎖がひとまず断ち切られリスク回避ムードもやや後退したことから手仕舞いによるショートカバーや、モデル系ファンドの買いが観測されたこともあって参加者は「強気」だ。本日の展開だが、依然英国の景気二番底懸念もくすぶっていることから上昇余地も限られるとみるものの、短期的なレジスタンスと意識される5日移動平均線の差し掛かる131.95円付近を明確に上抜けることが出来れば、もう一段ショートポジションが巻き戻されてもおかしくない状況といえよう。
豪ドル円は「ブル」
豪景気先行指数が前月比+0.1%と前回の同+0.3%を下回ったほか、豪第2四半期民間設備投資が前期比-4.0%と予想の同+2.3%から大幅に下振れしたことを受け、75円を割れると割安感から「ブル」が殺到した。世界景気の先行き不透明感を背景に株価の不安定な動きが予想されることから警戒は怠れないものの、ここ最近の下落に対するリバウンドの動きを見ると74円台では持ち直す動きをみせており、慎重に押し目買いを狙うスタンスも検討の余地があるかもしれない。
ユーロ円は米景気の下振れ懸念を背景としたドル売りに加え、株安一服を受けたリスク選好の円売りが優勢となったことからユーロは相対的に堅調な値動きとなり、欧州市場にかけて一時108.010円まで上昇。また、独GFK消費者信頼感調査が4.1と予想の4.0を上回ったこともユーロのプラス要因になった。しかし欧州市場に移るとGLOBEXのNYダウ先物や欧州株が失速したこともあり上値を抑えられると107.30円付近まで売り戻された。その後ギリシャの証券規制当局が「9月から空売り規制を撤廃する」と発表したことを好感して107.90円付近まで上昇する場面もあったが、NYダウが節目の10000ドルを割り込むと、リスク回避的な円買いが入り107円前半まで反落した。結局終値は107.362円で引け、前日比-0.253円とあまり方向感のでない一日なった。
本日の展開
本日は今夜23:00に予定されているバーナンキFRB議長の講演に注目が集まっている。今週発表された米中古・新築住宅販売件数が共に下振れし米住宅市場の二番底懸念が深まっている局面だけに、景気に一段と慎重な見方を示す可能性が高く、同議長の発言次第ではさらなる追加金融緩和観測が浮上する可能性もあり、積極的に買い進むことは困難となろうか。また、日本の追加景気対策も財政上の制約から思い切った手は打てず、金額も9,000億円程度に留まったことで円高抑止効果は乏しいとみられ、85円前後での攻防では戻り売りを検討してみたい。テクニカル面でも24日の安値83.588円から作られ始めた上昇トレンドの下限に触っていることで、再度の下落リスクは常に頭に入れておきたい。
ユーロ円は世界的な景気鈍化懸念を背景としたリスク回避型の円独歩高の可能性はあるものの、次の手掛かりが出てくるまでは先日発表された独IFO景気動向指数など独経済の好転がユーロの下値余地を限定することも考えられよう。欧州PIIGS(ポルトガル、イタリア、アイルランド、ギリシャ、スペイン)諸国に関しても徐々に信用不安が下火となっていることもサポート要因となろうか。また、シカゴ筋の先物ポジションを見ると約8ヶ月間も円買いの玉が積み上がっており、ここからさらに買い増すことは難しい状況と捉えることもでき、今後しびれを切らした投機筋が反対売買を行なって円買いのポジションを手仕舞ってくる可能性も頭に入れておきたい。
[今日の予想レンジ]
ドル ・円 83.50-85.90
ユーロ・円 105.80-108.20
ポンド・円 128.30-132.90
【今日の主な経済指標】
15:00 DEM 輸入物価指数
17:30 GBP 四半期国内総生産
18:30 CHF KOF景気先行指数
21:30 USD 四半期実質国内総生産
22:55 USD ミシガン大学消費者態度指
≪2010年8月26日クローズ時点≫
ドル・円 :「ブル」
ユーロ・円 :「ブル」
ユーロ・ドル :「べア」
英ポンド・円 :「ブル」
豪ドル・円 :「ブル」
NZドル・円 :「ブル」
※ブルは「買い」、ベアは「売り」、スクウェアは「拮抗」になります。
ドル円は「ブル」
当局の介入期待や、バーゲンハント的な買いが散見し「ブル」に変化はないが、日本の通貨当局の2トップは週末にかけ相次ぎ離日する。白川日銀総裁は26日~30日まで訪米、野田財務相は28~30日まで訪中する予定だ。通貨当局の指揮官が不在の中、短期筋の仕掛け的な動きに値崩れを起こす可能性も考えられることから注意を払いたい。経済指標では今夜発表のミシガン大学消費者、米四半期実質国内総生産が注目される。今週に入って発表された米住宅指標など予想を大幅に下回る結果となったにもかかわらず、下値は限定されたとから悪材料に免疫が付き始めてたと考えることもでき、仮に予想を大きく下回った場合、展開次第ではリバウンド狙いも一考してみたい。
ポンド円は「ブル」
株安連鎖がひとまず断ち切られリスク回避ムードもやや後退したことから手仕舞いによるショートカバーや、モデル系ファンドの買いが観測されたこともあって参加者は「強気」だ。本日の展開だが、依然英国の景気二番底懸念もくすぶっていることから上昇余地も限られるとみるものの、短期的なレジスタンスと意識される5日移動平均線の差し掛かる131.95円付近を明確に上抜けることが出来れば、もう一段ショートポジションが巻き戻されてもおかしくない状況といえよう。
豪ドル円は「ブル」
豪景気先行指数が前月比+0.1%と前回の同+0.3%を下回ったほか、豪第2四半期民間設備投資が前期比-4.0%と予想の同+2.3%から大幅に下振れしたことを受け、75円を割れると割安感から「ブル」が殺到した。世界景気の先行き不透明感を背景に株価の不安定な動きが予想されることから警戒は怠れないものの、ここ最近の下落に対するリバウンドの動きを見ると74円台では持ち直す動きをみせており、慎重に押し目買いを狙うスタンスも検討の余地があるかもしれない。